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可能性の海の快感にうしろ髪をひかれる

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高校〜就活、いつでも戻れる/移れる気がした

文理分けはあんま考えず選んだのだが、高3になって、医学部・理系・文系かで悩んだ。結果的にその中の一つを選んだのでその時点では他は捨てたことになるけど、まあ言うてまだ別の道(学部)にもいざとなればいけるんじゃないかと思った

就活は、それこそ選択肢がたくさんあるから、色々な可能性がある気がしてくる。色々受けてると当然落ちることもあるのでそれは落ち込むし、「こういう仕事は自分は無理なんかな」とは瞬間的には思うが、まあなんかしらんけど転職できんこともないやろ、と思った

新卒ではコンサルの仕事を選んだ。もしメーカーや銀行などを選んでいたら少し違う考え方をしていたかもしれないが、ここでもまだ(というかコンサルだからこそ?)、いつか、例えばメーカーに行くとか、銀行にいくとか、あるいは商社にいくとか。できるんじゃないかと思ってきた。相方には「あなたは可能性の海を泳いでいるね」とやや引き気味に言われたが、まだ遠泳する気満々だった

今からサッカー選手は無理だろうけど

実際にコンサルやって、事業会社もやって、金融の仕事もしてみた。遠泳というか海外でも働いてみた。優秀な人に出会い「ああこいつには敵わんな」と思ったことも多々あるし、英語結構できたけど「アメリカ人のがそらうまいわな」とも思った

「なれない人」にも(複数)出会ったわけだし、冷静に振り返れば選ば(/べ)なかった無限の選択肢を捨ててここまで来たわけで、やっぱり今からサッカー選手目指しますとか、音楽家目指しますとかは難しいというのは頭では理解している

一方、ビジネスの文脈に絞ると、まだ幅はあるのでないかと思っている自分がいる。スタートアップや規模の小さい事業会社へ行って要職?につく選択肢はある気もするし、コンサルに戻る選択肢もあるだろうし、はたまた起業もできるかもしれない。MBAという道もあるし、海外就職もあるかもしれない。実際インスタで出てくる広告に、ノリで応募してみたりすることもある

自分に自信がないといえば嘘になるが、自分に圧倒的な自信があってそう思うというよりも(就職活動+2度の転職活動で打率はざっくり4割だったし)、「まだ自分いけるのでは?」というふわっとした幻想、「可能性の海」に浸っているのが大きいと思う

最後はマジConnecting the dot

ここから能動的に抜け出すべきか、抜け出したいのかは正直よくわからない。可能性の海に浸っているゆえに、(無駄にも見えるが)折に触れて焦ったり触発されて得たもの、出会えた人もいる。ドアが締まりそうな電車を見たらやっぱり走ってしまうと思う(1/3回は方向が逆)。30を目前にして、漠然と、そろそろ選べよ・・という囁きも脳内である。目標を絞ったほうが効率的なのはわかる

でもやっぱり。目の前の刹那的な衝動に惹かれてときに爆走し、ときに倒れ(主に二日酔)、そしておっさんになったら「色々あったけどマジConnecting the dot」としたり顔で言っていたい。全裸監督ほど突き抜けられないけど上裸くらいなら頑張れる気もする(何

案外、すごい占い師とかに言われてその通り純朴に爆走する人生は結構幸せかもしれない。まあ困ったらYouTubeでスタンフォード大学卒業スピーチを見てマジConnecting the dotなので、当面は可能性の海の沖に流されていきそうな予感です


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