Generalprobeについて

こんにちは。
北海道北見市という日本の東の端で演劇を作ろうと目論んでいる、すゞきです。
高校から演劇を始めた21歳、学生から見ればまあまあいい大人、しかし大人たちから見れば、まだまだ若いガキンチョと言われる頃合いではないでしょうか。
夢を見るのを諦めるにはまだ少し早い歳かも知れません。

さて、僕が主宰する劇団「Generalprobe」(読み : げねらるぷろーべ)は、2023年3月に旗揚げ公演を予定しております。
今のところ正規メンバーは僕1人、客演が4人、スタッフが1人、お手伝いが何人か。みたいな感じです。
公演ラインギリギリのメンバー数で、なんとか産声をあげようとしています。
ひとまずの目標は東北海道制覇です。
地域の他劇団の実態、市民のネットワークや歴史、他ジャンルクリエイティブとの連携業態など、小劇場劇団の運営について何も知らない僕は、「いけるかも」なんて思ってます。
全然演劇のことを知らない劇団が無謀に演劇を創る…はたから見たら井の中の蛙甚だしい発言でしょうが。

さて、同じ北見市には数十年も前からの老舗劇団であります、「劇団動物園」さんが鎮座しています。
道東小劇場ネットワークと称して、道東の演劇数団体でイベントをやったり情報交換をしているようです。
そんな強豪劇団を前に、素人の我々はとても挑みやすいなと思っています。(胸を借りるつもり、といいますか…)
立ち上げてすらいない若手の劇団と、数十年演劇を続けている(並大抵のことではありません)劇団の完成度なんて、比べなくても分かります。
でも、やるからには近づけたい。なんなら追い越していきたい。
若さだけを頼りになんとか縋りついて、いずれは並び、そして…なんて生意気なことを思っています。

動物園さんはそんな我々に対して「やっと若手が出てきたよ」と歓迎していただきました。「応援してるよ〜」との言葉を無下にしないよう、できる限り双立できる劇団になりたいなと思います。

ところがここでひとつ、大きな問題があります。
その問題についてお話しましょう。
主宰のすゞきは演劇が大好きで大好きで、暇さえあれば演劇のことを考え、舞台の研究をしていて、演劇があればなにか世界を変えられると思って…………

いないところです。

何故多くのアマチュア演劇人達が多額の自費をつぎ込み、時間を費やし、チケットノルマに追われ、大衆の共感性羞恥と向き合い、アンケートに辛辣な意見を書かれながら、それでも演劇をやるのか、まだ理解出来ていません。
自己顕示欲を満たしたいのならSNSを使えばいいし、演技をしたいならオーディションを受ければ良くないかと思ってしまう訳です。
それでもみんな、「演劇そのものや舞台が好きだから」やっているのでしょう。
僕の場合は半分、そうではないのです。

演劇が好きかどうか、まだ、分からない。

ここから僕の演劇創作はスタートしていきます。
本当に自分は演劇が好きなのか。
それとも演劇の中に組み込まれている何かの要素が好きなのか。
それを分かるまで、少し時間をかけてみようかなと思った次第です。
演劇を熱く語る人たちのように我武者羅になれたらどれだけ楽しいか。SNSを見ていて、「演劇なんて低コスパでつまらん物が多いだろうに、何故それを愛し貫くのか。」と思わずにはいられない。
それでもそんな固く青い、まるで食べ頃前のバナナのような論理を飛び越えて、「俺を見ろ」と訴えかけてくる言葉や映像を見た時、これだから演劇はやめきれねぇんだよな、と思ったりすることもあります。

僕が演劇を作るひとつのゴールとして、「お客さんに悔しがってもらえる演劇」を目指しています。
かつて札幌や北見で見た演劇が僕に与えてくれた感情をそのまま演劇を志す学生達や若者に届けれたら。
演劇を続けてる価値はそこにあるなぁと思います。

演劇は自己開示だけでは作れません。
自分と世間の化学反応や、その化学反応と他者の出会い、色んな要素が演劇を形作ってるものだと思うし、伝えられるものだと思っています。

半年前からの準備ではありますが、脚本を11月までにかかないと全ての準備が遅れます。
さぁて、頑張らなければ。
皆様と劇場でお会い出来る日を、僕がきっと1番楽しみにしています。

ではまた