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全力少年との出会いが私を動かす

歩いて30分くらいの所にある図書館に本が届くようにネットで予約をしている。現在20冊くらい予約をしているのだけれど、在庫数などによって自分の番がいつ回ってくるかは分からない。貸出準備完了メールが届いたら、往復60分程度、強制的に歩くことができる仕組みだ。取り置きしておいてくれる期間は限られているから、平日にメールが届いたとして次の休日には強制的に最低60分は歩く。

以前、60歳になり退職をされたという学校の先生がこのように言っていた。「自分の性格上、学校の仕事を辞めたら家でダラダラ過ごしてしまうことが容易に想像できた。なので、そのタイミングで犬を飼い始めることにし、毎日、最低60分は歩かざるを得ない状況を作ることにした。」と。結果的に、ワンちゃんを飼うという責任感から、朝晩の散歩で毎日歩く習慣を続けているので、健康的に過ごすことができ体重も維持できているというお話だった。

さすが、学校の先生。
人を見る目があるというか、なんというか。。
自分自身の行動パターンを知り尽くしていて、そこにどう対処したらいいかをあらかじめ計画しておくという戦略をお持ちなんですよね。

やはり、自分自身をどう動かすかという攻略法をいちばん知っているのは、自分自身なのかもしれない。その方が学校の先生だったから、そのような思考法によって日々の行動をコントロールする技術に長けていたのだろうか?

そんな素敵な先生がいたら、今のわたしを動かすアドバイスとかして欲しいけれど、私は今学生じゃないし、自分でなんとかするしかないんだよね。

そんな素敵な先生に自分がなったつもりで、遠くから自分のことを客観的に見てみると、何かヒントが見つかるかもしれないね。

そんな訳で、今日は予約の順番が回ってきた1冊の本を借りに図書館へ歩いて行った。その道の途中で2人の全力少年を見かけてほっこりした話をする。

まず、1人目の全力少年は、まさしく全力で泣いていた。ベビーカーに乗っていて、後ろにはお母さんがベビーカーを動かしてくれていた。その全力少年は「やりたかった~!!あれ、やりたかったぁああー!」と全力で泣きながら訴えていた。

それを見たわたしは、
そんな風に全力で泣きながら、あれをしたかった~!!って涙した経験があっただろうか?あったとして、それを覚えているだろうか?最近、そんなに全力でやってみたいことって、あっただろうか?

全力少年、いいなぁ~。素敵だな。そう思った。(自分の子どもにギャン泣きされているお母様には、申し訳ございませんと思いつつ)でも、やっぱ感情を全力で表現できるって素敵なことだと思う。あんな風に甘えられるのは、側にお母様がいてくれるからだよね。

そして、またテクテク歩く。

2人目の全力少年は、推定年齢3~4歳くらいで、ベビーカーに乗っている自分の弟を全力で笑かそうとしていた。変顔をして弟の顔スレスレまで近寄るという手法で。そして弟がキャッキャと笑う。なんとも、なごむ光景。

あんな風に、全力で誰かを笑顔にしようとするって、素敵すぎるな。全力で目の前のことに取り組む姿勢の素晴らしさを教えてくれた全力少年たちよ。どうもありがとう。

きょうは、図書館まで歩くことによって2人の全力少年に出逢うことができた。歩くって、やっぱりいいものですよね。

そうやって、歩くとこんないいことがあったなぁ、を覚えておこう。その体験の積み重ねが、きっとまたわたしを動かす原動力になるだろうから。


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