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渇
常々悔しくいる。どうしても叶わない人、待って、って言っても進んでいく日常、わたしがいなくても機能してしまえる世の中。
毎夜煙たい廊下に尻餅ついて生きる。ひとりにもふたりにもなりきれなくて生きる。自分の輪郭すらもあやふやで生きる。地べたを這いずり回って人様のおこぼれにあやかって生きる。生きる。
何をしていても何を見ていても満たされなくてずっと、渇いていくのはどうしてなんだろう。いつからなんだろう。ずっと誰にも何にも敵わなくって叶わなくってただ、この瞬間から逃げ出したくてたまらなくなる。お願いだから理解なんてしないでください。
視界の端で回る時計の規則的な揺れだけがほんとうって思うよ。もう動かないから永遠としてある。
どうしても他の誰にもなれやせず、あーずっと、それだけだな。noteはじめて、人はひとりだって知って、もっと前、生まれてこの方ずっと、それだけ。ここじゃないどこかに行って違う自分になれる夢ばかりずっと、ずっと、ずっと、見ている。
ほんとうに好きな人のことは知らないほうがよくってその方が永遠に好きでいられる。
ドレッサー買って棚買って花買って飾ってどんどん知らない部屋、居心地が悪くて住み良いです。安心できる場所って根を生やして腐っていってしまうから。はやく机もベッドもカーテンも変えてしまいたいです、外堀を埋めてゆけばいつか知らない自分になれる気でいる。
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