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大学のオンライン化は授業の品質を低下させているのか

みなさん、こんにちは。kokadaことおかっちです。今回は秋セメスターからもオンライン授業という大学も少しづつ出ています。
これで言われているのが、オンライン授業によって授業の質が下がっているという意見です。また、オンラインの授業を受けるために高い授業料を払っているわけではないという悲鳴も聞こえてきます。
僕はもう修士二回生で授業はほとんどありませんが、高い授業料は大学の施設利用費や、研究室の仲間とのディスカッションの場の提供、教員への気兼ねなく相談できる環境、この3つだと思っています。
なので、正直今の大学にここまでの授業料を払うメリットはあまりないです。3割から5割りくらい返金してほしいくらいです。
大学への愚痴はおいといて、オンライン授業でもTAとして参加したり、受ける側でもいろいろやっている身として、少し意見をまとめてみます。

オンライン授業の品質のばらつき

正直オンライン授業の問題点は、ほぼここに帰結すると行っても過言ではないです。一番の問題は、教員がオンライン授業に全くと言って良いほど慣れていないところです。情報系の研究科に所属していますが、正直情弱な先生達がどれだけいるかわからないぐらいいます。

まず、前提として教授は授業を教えるためではなく、研究をするために大学に所属しているので少々授業が下手でもまあよしとしましょう。しかし、単純にPCに慣れていない先生がいたり、先生たちが使うツールが一つに固定されているわけではなく、先生ごとに勝手に別のツールを使ったりしているので、学生へのツールの負担はかなり大きいです(先生達は一つ二つでも、学生達はつもり積もってすごい数になっていたりします)。

また、オンライン授業によって形態も少しづつ変わってきます。例えば、ディスカッションを多くしたいという授業があったとしましょう。オンラインでのディスカッションは正直4人ぐらいが限界です。これ以上増えるとてんやわんやで何やっているかわかりません。また、学生ごとに部屋に割り当てるみたいな作業もかなり手間なので、うまく行った試しがないです。

また、個人個人によって環境が異なるというのも非常に面倒です。インターネット環境が不十分であったり、PCのスペックが足りなかったり、もういろいろです。最近オンラインでの実験の授業(プログラミングでいろいろ開発する系)のTAをやりましたが、まあ大変でした。動きません。なんで動かないのかわかりません。基本的にはTAが問題解決を行うので、一緒に調べて一つ一つ問題点を探していくというのは非常に大変でした。これによって、他の学生への質問の対応がしにくかったりと、学生達に非常に申し訳なかったなと思うことがあります(精一杯やりましたが...)。

オンライン授業でやる先生達からすると毎年の作業みたいなところがあるんでしょうが、正直自分が1回生の時にこんな授業だったら休学していたと思います。こんなのに高い授業料なんて払ってられないと本気で思います。

今の大学生にできることはあるのか

今の大学生は非常に制限が強くなってしまっていて正直可哀想なくらいです。大学への入構が制限された時点でかなりの機会損失が起きています。大学はただ授業を受ける場ではなく、友人関係や施設を利用することを前提に大学に入っている子達がほとんどです。

最近ツイッターでも、オンラインでもサークル活動できるし、施設も代替品を最低限確保しているしがんばれみたいな大学職員のツイートを見かけましたが、正直信じられないですね。オンラインでのサークル活動は今までと同様の品質を得られるのか。みんなで集まってワイワイするのもサークルの楽しみの一つだし練習場所の確保も非常に難しくなる。代替品と行ってもオンライン図書館も蔵書数が非常に少ない、最新の本は制限があって読めないなど、全く代替できていないです。

今の大学生の選択肢として、休学をするというのは本当にありだと思います。正直こんな品質にばらつきがあり、オンラインの授業に対してやる気のない教員の授業なんかは受けても正直意味がないと言い切って良いでしょう。1年もしくは半年休学をしても全然OKだと思います。就職の時にもどうして休学したかをしっかりと説明できれば問題ないと思います(留年した人でも就職できているからね)。

大学院生に今大学に授業料を払う意味はあるか

これは、正直学部によると思いますがないと考えて良いと思います。私は情報系の研究をしているので最低限家でも研究ができますが、家での研究というのは非常にやりにくく、自分を強く律することができる方は良いのでしょうが、少し怠け癖のあるような自分などは家だとどうしても気が散ってしまってあまり進みがよくないです。

また、バイオなどの研究だと培養だったり動物の世話だったりと正直家だとできない研究がほとんどです。また、機械系も大学には十分な施設がありますが、家に研究の何かを持ってきたとしても、大学と同様に研究することはできないでしょう。私は2回生で就職のこともあるので、休学はしませんが、1回生だったら休学していたかもしれませんね。そこでまたやりたいことを見つけて新しいことにチャレンジしてみるのも面白いかもしれません。

最後に

僕の知り合いの研究室の子も入構が禁止されているせいで、研究ができないと嘆いている子も何人もいます。また、入構できないから別の研究に変更すせざるを得ないことかもいました。正直修士までは、やりたい研究をするべきだと思いますし(博士後期課程のように卒業に実績が必要ないため)、もっと自由に学術の議論とかをするための大学なのに、なんだかなぁという感じが強いです。
今の大学生は貴重な時間を高いお金を払って無駄にするぐらいなら、休学をして自由な時間を確保するというのも一つの選択肢だと思います。
今だからこそ、ゆっくり考えて秋セメスターでの大学での過ごし方を考えてみてはどうでしょうか。

書きたいことをつらつらと書いたので、話が横にそれたりしてすいません。
もしかしたら修正するかも。

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