留学中、何とかなることと、何ともならない事。
<目次>
1:始めに(留学に行きたい方からの質問)
2:「留学に行けば何とかなる?」
3:僕を支えてくれた友達
4:終わりに(ビビらせてごめんなさい)
1:始めに(留学に行きたい方からの質問)
こんにちは。
最近、将来留学を考えている方から質問をいただきました。
「留学に向けて何を準備したらいいのか。」
もちろん、行き先や目的で準備することは違ってくるので、具体的なアドバイスはできませんでした。その子は高校生だったのですが、本当にすごいとおもいました。
僕が高校生の頃は海外どころか、自分のカテゴリーの外に目を向けることすら出来ていなかったので。
今回は僕のちっぽけな留学経験から、留学先で何とかなることと、何ともならないこと、について書いていきます。これから留学に行く人を驚かせるような内容になるかもしれませんが、留学中常に思っていたことなので参考にはなると思います。
2:「留学に行けば何とかなる?」
さて、留学をこれから経験しようとしている人、こんなことを考えたことはありませんか?
「留学先に行けばなんとかなる。」
この言葉、何を隠そう僕自身が思っていたことです。
留学先に行きさえすれば、勝手にやる気が出て、勝手にみんなと話せるようになって、みんなに認められるようになる。
ちょうど今から一年前の自分に言ってやります。
「そんなことあるわけない。」
残念ながら、何もせずにただ留学に行くだけで、自分が新しい人間になるわけなかったし、社交的になるわけでもなかった、急にボキャブラリーが増えることもなかったし、笑顔が自然になるわけでもありませんでした。
語学の勉強もかなり苦しいです。1ヶ月毎日やっても全然上達する実感が得られませんし、どんどん話すことが怖くなっていくんです。
ほんと恐ろしですよ。笑
でも、向こうで出会った友人がこう言ってくれました。
「こーじゅの英語、すごく上手だね。」
自分では全然話せていなくて、使いたい表現も浮かんでこない状態だったのです(本当に)が、この一言でかなり救われました。完璧に話そうとすること自体間違っていた。というか、伝われば万々歳だった。
新しい環境に放り込まれたとき、最初はやる気に満ち溢れます。勉強も毎日できるし、すれ違った友達と毎回挨拶を交わすことも出来ます。(人気者になった気分)加えて、学校に入ってくる人のほとんどが初対面のため、話しかけてくれることもあります。
デンマークの人は日本人と比べて社交的ではあると思いますし、日常で自然に声をかけてくれたり、迷ったりしていると必ずと言っていいほど助けてくれます。
しかし、3ヶ月、半年過ごして来るとわかってきます。
「あー、日本にいるときとなんも変わらないんだな。」
勉強に対するモチベーションは下がりますし、すれ違う友達に笑顔で「やあ!」ということさえ、億劫になります。心の拠り所が必ず必要になってくるのです。
ずっと誰かに気を遣うことは、誰にだって大変だし、長い間同じ空間で過ごしていれば気持ちの浮き沈みだって出てきます。そんなときに一緒にいたいと思うのは、気を遣う必要のない友達です。
自分に興味を持ってもらいたければ、自分自身がそれに見合った魅力的な人になる必要があって、それって、自分自身にしか出来ないんですよね。
周りにいる人に自分の価値を高めてもらえるなんていう、虫のいい話はありません。
3:僕を支えてくれた友達
そんなときいつも、つまらない雑談ができる友人が僕を救ってくれていました。
インドネシアからきたバドミントン選手デフィ(左)と
イランからきたサッカー選手エイミー(右)です。
ホイスコーレには共用スペースがあるんですが、そこでデフィを見つけたら必ず話しかけていました。一緒にカフェやピザを何度も食べに行けた数少ない友達。
エイミーは後期からのルームメイトでした。
本当に優しくて、思いやりという言葉を具現化したような人物。
疲れた部屋に帰った日でも、エイミーと雑談をしていたら気持ちが落ち着いたのを覚えています。
4:終わりに(ビビらせてごめんなさい)
留学先で何とかなること、何ともならないこと数多くあると思います。
しかし、一番大切なのは人との出会いでした。
友人、先生、コーチとの繋がりが、僕の留学生活から持ち帰った1番大切なものです。
今回は少しビビらせてしまうようなことを書きましたが、もし留学をすることになればこういった素晴らしい出会いは必ずあります。
間違いなくその出会いは自分自身を変えてくれる、成長させてくれるかけがえのないものになります。
今日はこれくらいにして終わりにしたいと思います。
留学の話も、そろそろフレッシュじゃなくなってきなので、当分は書かないかもしれません。
コロナの自粛もそろそろ開けてくると思いますので、前を向いて新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
良い日曜になりますように。お疲れ様でした。
森永浩壽
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2022年の今、フルタイムで働きながら日本リーグ参入を目指すハンドボールチーム"富山ドリームス"の選手として活動しています。ここでのサポートは自身の競技力の向上(主に食費です...)と、富山県内の地域との交流に使わせていただきます。