#ラガー
Episode 05: オクトーバーフェスト〜時代はまわる〜
オクトーバーフェストという言葉を聞いたことがあるだろうか?英語がわかる方は、あぁ、10月のお祭り(October Fest)かぁ、と思われるかもしれない。ビールの世界でオクトーバーフェストと言えば、1年に一度、ミュンヘン市内にあるテレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)と呼ばれる会場で開催される世界最大級のビールの祭典のことを指す。だからアルファベット表記はドイツ語にならって “Okt
もっとみるEpisode 03: ピルスナー〜ゴールドラッシュの到来〜
金。これを「キン」と読もうが、「カネ」と読もうが、人は「金」には心奪われる傾向がある。オリンピックの勝者は黄金色のメダルで讃えられるし、米国では黄金を求めて多くの者が西部を目指した。日本でも徳川の埋蔵金などというものに人々が群がったことをみなさんもご存知だろう。さらには、世界のどこであれ、「金」の魅力に取りつかれ、人生を狂わされてきた人の数と言ったら…
1842年は、ビールの歴史の中で奇蹟的な年
Episode 02: アルトとブラウンエール〜褐色のエールたち〜
前回、昔のビールは色の濃いものばかりだった、という話を書いた。今日もそんなダークなビールの話。主人公はドイツ発祥のアルトと英国発祥のブラウンエールである。両者とも茶褐色のエールであるわけだが、これらを並べて論じる、ということはあまり聞いたことがない。でも、並べてみると何か面白いことがわかるんじゃないの?ということで、取り上げてみることにした。
アルト一つはドイツ発祥の「アルト」。正式には「デュッ
Episode 01: ミュンヒナー・デュンケル〜古き時代の遺伝子〜
ビールの絵を描いてみよう。
と言われたとき、みなさんはどんな絵を描くだろうか?よく見るのは
こんな感じ。黄金色に輝くビール。居酒屋さんのビアホールで飲む生ビールも多くはこんな色合いだろう。ところが、こんな色のビールが生まれたのは最近の話。最近、と言っても2、3年というわけではなく(そんなわけあるか!?)、せいぜい200年足らずというところ。19世紀中頃までのビールの多くは
こんな感じの茶色い色