コップに入れたぶどうジュースの行方

ぶどうじゅーす。

毎週行くスーパーのいつもの場所にいつもいるのに。
普段は意識もしなかったウェル〇ぶどうジュース　
今日は光って見えているよ。

突然の出会いに準備なんてできているわけないだろう。
君のために金なんて惜しむ必要ないのさ、さあ5円のカシャカシャの中で眠れ。

ウキウキルンルンで800g
12房ものぶどうさんたちが濃縮還元された魔法の味

人通りの少ない小道では、早く飲みたいからってカシャカシャの中で眠る君を360度×20回転させたことは謝るよ御免

震える手で玄関のかぎを開け、うがいと手洗いを同時並行で完了させ
濡れた手のままで、君に触れた。

まったく手に負えない子だよ。まったかく開かないよ・・。
タオルで君を包み込み、いざ。

開・栓

トポ×40回

グラスに注がれた、まっ紫の君。
奇麗だ。

お気に入りのソファで、「クィア・アイ」の続き見ながら君を堪能したい。

サイドテーブルに君をそっと置いて、
リモコンに手を伸ばした。

サイドテーブル・ソファー・カーペット・床

一面に君。
広がったあなた。まっ紫。
一口も許さないあなた。

私を泣かさないで。
ウェーーーウェーーー