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島根の日本酒は味わいが深い

ダイヤモンド社に勤務する知人が主催する島根の日本酒を楽しむ会合に参加しました。場所は赤坂の島根料理店「がっしょ」。出雲弁の一生懸命が由来のようです。出雲地方で一生懸命に育まれた食材をお客様にお伝えすることを目的としている和食店。希少性の高い食材や東京では見かけない日本酒の銘柄に遭遇できます。

日本海に面した島根県は、日本酒発祥の地といわれています。日本酒造りが始まったのは、稲作が伝来した弥生時代の紀元前5~10世紀とされています。この頃のお酒は、お米を口に入れ噛んだものを一度容器に移し、そのお米を発酵させて造っていました。この方法で造られたお酒は口噛み酒と呼ばれ、出雲神話や映画「君の名は。」でヒロイン三葉が住む岐阜県糸守町にある宮水神社に古くから伝わる神事としても登場します。

島根の日本酒として、忘れてはいけないのが八塩折之酒。スサノオノミコトが出雲の国(現在の島根県)にヤマタノオロチ(八岐大蛇)を退治するときに使ったお酒。貴醸酒の技術を応用して、お酒でお酒を醸することを繰り返してつくられたもので、現在も國暉酒造が製造、販売しています。味わいは味醂を想像していただければいいと思います。

そんな島根の日本酒は一言で語れないくらいの味わいバリエーションがあり、東京都内の飲食店でも見かけるようになりました。例えば、無濾過にこだわりコクがある王祿(おうろく)、バランスがいいと感じる月山・李白、ふくらみがある豊の秋、濃厚な個性のある死神など、、、いいですね。

流通限定酒である智則も香り豊かで切れもあり、人気。戦国時代に山陰地方を統治していた尼子氏の居城・月山富田城の名にちなむ月山で蔵元・吉田智則氏の名を冠した銘柄。するすると飲めます。

仕事で島根に伺う機会はありますが、日帰りが大半で日本酒を地元で味わう時間をつくるのは難しいですね。なので、東京で品ぞろえのいい飲食店で楽しんでいこうと思います。余談ですが、出雲大社に行ったことがありません。行こうと試みたことは何回もあるのですが、仕事等の用事ができて、行けません。縁がないのか?と感じたりしますが、タイミングがあるのでしょう。

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