高城幸司

人事コンサルティング会社、セレブレイン代表。仕事ではデータ、AIなど活用した次世代の人…

高城幸司

人事コンサルティング会社、セレブレイン代表。仕事ではデータ、AIなど活用した次世代の人事コンサルティングに加えて、従来からの人事課題解決支援を行っております。 HPは https://www.celebrain.com/

マガジン

  • 人事コンサルティングという仕事

    人事コンサルティング会社であるセレブレイン社が取り組んでいる仕事について紹介していきます。

  • 日本酒を楽しむ

    趣味の日本酒について紹介した記事です。実家は日本酒関連の仕事。名誉きき酒師であり、利き酒師の協会の顧問もしており、日本酒に関する著作も多数あります。現在は日本酒の会の主催者。日本酒の蔵元のアドバイザーもしています。

最近の記事

「ISO30414」に対応し、人的資本を重視する企業を目指すには

人的資本に関する、情報開示の国際的なガイドラインである「ISO30414」。ビジネスのグローバル化が進み、世界的にも「人的資本を重視する企業」が価値を高めているなかで、「ISO30414」への関心が高まりつつあります。その認証を取得した企業の例やガイドラインの重要性、「ISO30414」を構成する要素、取得に向けた取り組みへの姿勢について、解説します。 少し前の話になりますが、日清食品ホールディングス社が食品企業としては世界で初めて、人的資本(Human Capital)に

    • 採用支援に取り組む必要性が高まり、業務提携をしました

      当方が代表を務める、株式会社セレブレインは、株式会社ツナググループ・ホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役兼執行役員社長:米田光宏)と、このたび業務提携契約を締結いたしました。 今後さらに深刻化していく人材不足などの社会課題により高い価値提供を実現するために決めたことになります。ちなみにツナグ社は東証スタンダード上場企業で「2030年労働需給GAP解消」を目指す、ソリューションカンパニーとして日本を代表する企業の採用支援を数多く行っています。 これまでにもたく

      • 「社員のモチベーション」にどう付き合っていけばいいのか

        最近は社員のエンゲージメントを高めるための施策が重要と叫ばれるようになりましたが、類似した言葉に「モチベーション」があります。もともと、仕事の意欲向上には遠方に旅行も兼ねた研修が効果的。この意欲向上のことをモチベーションと呼ぶ。このように定義したのはJTBであったと言われています。始まりは1990年代。それから、あちこちでつかわれるようになって、定着していきました。 そんなモチベーションの類似した言葉としてエンゲージメントに注目が集まっています。このモチベーションはエンゲー

        • 心理的に「安全」だと感じる距離感「心理的安全性」の重要性

          離職防止策として心理的安全性の確保が重要と言われるようになりました。企業として社員に対して約束をしないと、人が離れていく。個人として、仕事で成果を導くために、優先的に取り組むべきテーマと言うことかもしれません。 もともと心理学用語である「サイコロジカルセーフティ(psychological safety)」を和訳したもの。職場で仕事をしているときに誰に何を言ったとしても、人間関係が壊れることがない。つまり、相手の視線や思惑などを気にせず、自分の意見が率直に言える状態のこと。

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        • 人事コンサルティングという仕事
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        • 日本酒を楽しむ
          7本

        記事

          「大企業からスタートアップへ」転職件数7倍に

          「新卒採用」が大企業に限られた手法だった時代が過去にはありました。その理由は、育成に時間がかかり、そもそも入社までに時間がかかる点。こうした理由から、新興系企業(=ベンチャー企業)や中小企業は中途採用で即戦力を狙うのが常道とされてきました。ところが近年は、ベンチャーを最初の就職先として選択する学生が増えてきたのに加え、これまであまり想定されなかった「大企業からベンチャーへの転職」が大きなトレンドになりつつあります。こうした流れは今後、定着していくのでしょうか。その背景と、企業

          「大企業からスタートアップへ」転職件数7倍に

          メンター制度の重要性 ~社員定着と企業の成長を支える鍵~

          昨今、若手社員の早期定着や成長促進、離職防止、企業理念・風土の伝承といった観点から、『メンター制度』が注目され、導入の効果が期待されています。メンター制度とは、所属部署の管理職や上司とは別に、先輩社員(メンター)が後輩社員(メンティー)をサポートする仕組みのことで、効果的に運用すれば、若手社員の育成だけでなく、風土の改善を通じて企業の成長につなげることも可能になります。そこで本記事では、メンター制度の重要性や導入のポイントなどを解説した記事をアップしました。 価値観や働き方

          メンター制度の重要性 ~社員定着と企業の成長を支える鍵~

          仕事のブラシュアップに必要な「3つのステップ」

          ブラッシュアップとは、みがきをかけること、さらによくするこという意味。企画やプロジェクト、書類、学習内容の見直しなど、作り上げたものやスキルをさらに現状よりもよくすることを指して「ブラッシュアップする」と表現します。磨き直しを含めて、今以上に腕やスキルを磨き上げるときに使われます。今回は、これをテーマにジェイキャストに記事を寄稿しました。 ブラッシュアップのプロセスには、注意すべき点が1つあります。 それは、該当テーマでこれまで取り組んできたことを否定することになる可能性

          仕事のブラシュアップに必要な「3つのステップ」

          残業減で注目される「越境学習」 学びの機運を高めるには

          日本の企業の月間平均残業時間は、2012年の46時間と比較して22時間減り、24時間とされています。有給消化率も大幅に改善して41%から60%。働き方改革が叫ばれ始めた2014年から改善は進み、なかでも20代の残業・有休消化は劇的に改善したとのことです(オープンワーク株式会社「働きがい研究所」2021年12月16日調査レポートより)。2000年代前半と比較すれば隔世の感がありますが、会社に縛られる時間が減ったことで、自由に使える時間を活用して社員自らが自己研鑽をする意欲は高ま

          残業減で注目される「越境学習」 学びの機運を高めるには

          「働きやすさ」と「働きがい」は似ているようですが意味は全く違います

          ネットニュースサイトジェイキャストで新しい連載がスタートしました。 今回のテーマは「働きやすさ」と「働きがい」の違い。「働きやすさ」は、労働環境や福利厚生制度、人事制度・給与などの満足度や納得感など衛生要因=仕組みの充実度が基準です。 一方で、「働きがい」は、動機付け要因=仕事の質や量などが適切に評価されることや、仕組みがしっかり運用されているか否か? が基準となり高いor低いと評価されるものです。当然ながら両方とも重要で2つがしっかりと充実していることで企業の生産性、成

          「働きやすさ」と「働きがい」は似ているようですが意味は全く違います

          「影褒め」や「仕事ぶりを褒める」~仕事のモチベーションを上げるための具体策

          誰かのモチベーションをあげるために重要なことは、相手のモチベーションとなる要因=リソースを知るために質問力を磨くことです。 ところが、若手社員(部下とか後輩社員)は自分が何をもってモチベーションが上がっているのか、下がっているのかに気付いていないケースが多いように感じます。ここで少々脱線しますが、モチベーションとは「働きがい」とイコールと言われています。一方で類似している言葉として「働きやすさ」があります。働きがいとは、能動的に働いたときに会社が応えてくれるものです。 物

          「影褒め」や「仕事ぶりを褒める」~仕事のモチベーションを上げるための具体策

          HR Tech Conference & Expo 2023より 人事データ分析に対する日米の違いと、日本の人事データ活用のこれから

          2023年10月11日~13日の3日間にわたって、ラスベガスで『HR Technology Conference and Exposition 2023』が開催されました。これは毎年1回開かれるHRテクノロジーをテーマとした世界最大級のイベントで、大手からスタートアップまで、グローバルに展開するHR Tech企業が自社のブースを出展し、ツールのデモの実演や紹介などを行います。今回は米国企業を中心に450以上の企業が出展し、世界各地から延べ10,000人以上が参加しました。

          HR Tech Conference & Expo 2023より 人事データ分析に対する日米の違いと、日本の人事データ活用のこれから

          ひっ迫する「グローバル人材」不足 企業はどう確保するか

          これまで、グローバル人材といえば「語学が堪能で海外赴任が可能な人材」のことと限定してきた企業が大半でした。もちろん、世界的なグローバル企業ではそうした前提でも、相当数の人材を採用~育成して国際競争で勝ってきました。ただ、あくまでごく一部の企業の話であり、それ以外の企業では語学力が高く、現地適応性が高い希少な人材で凌いできたというのが実情ではないでしょうか。企業のグローバル化が進んでも、グローバル人材は大いに不足している。かといってグローバル人材の採用・育成に積極的ではない…こ

          ひっ迫する「グローバル人材」不足 企業はどう確保するか

          HRテクノロジーのソムリエとして、課題に最適なソリューションを提案する

          日進月歩のHRテクノロジー。セレブレインのコンサルタントは、日本国内はもとより、世界でも先端を行く欧米のHRトレンドやHRテクノロジーに精通しています。この豊富な知見と20年以上積み上げてきたコンサルティングのノウハウを掛け合わせ、いわばワインのソムリエのように、企業の状態や解決したい内容、将来の組織のイメージ、予算などに応じて最適なソリューションと導入までのプロセスを提案します。人と組織にまつわる課題解決のためにHRテクノロジー導入を検討する際は、まずは我々セレブレインにご

          HRテクノロジーのソムリエとして、課題に最適なソリューションを提案する

          タレントマネジメントシステム活用の構想策定支援             

          新規にシステムを導入する際、経営陣への上申は大きな関門となります。その関門通過支援をする機会が増えています。具体的な事例を紹介させてください。 ある、中堅企業(従業員1500名)では、人事部が主体となり「タレントマネジメントシステム」の導入準備を進めていましたが、導入目的や効果の整理に時間がかかっており、なかなか社内承認を得ることができなかった。そこで漠然としていた目的の明確化や、施策の具体化へのアドバイスをおこない、上申・承認へとつなげました。 Point1:タレントマ

          タレントマネジメントシステム活用の構想策定支援             

          クラフト日本酒を楽しむ

          お酒業界では「クラフト●●」が話題になっています。クラフト酒とは 「小規模生産で、つくり手のこだわりが詰まった」お酒 のこと。 例えば、クラフトビール、クラフト焼酎など。注目度が高いのがクラフトジンではないでしょうか。通常のジンでは使われない蒸留所特有のボタニカルが使われていたり、伝統的な製法が採用されていたりと、こだわりを持って造られて人気を博しています。自分は季の美 (きのび) 京都ドライジンが好きですね。スタンダードなロンドンドライスタイルと日本らしさがマッチしたクラ

          クラフト日本酒を楽しむ

          2024年もよろしくお願いします

          2023年は、世界各地では紛争と緊張、国内では経済の動揺などが日常を揺さぶり、不透明感が漂う中での1年となりました。一方で賃金上昇やインバウンドの強化など経済成長に繋げようという前向きな潮流も見られ、日本が再び成長基軸に向かう可能性を抱かせる年でもありました。 この成長に向けて取り組むべき重要テーマとして人手不足対策、人的資本経営の推進など、人事領域に注目度が高まっております。おそらく、2024年以降は具体的な取り組みが加速することになるでしょう。当然ながら、セレブレインが

          2024年もよろしくお願いします