見出し画像

●初めてビートルズのLPを買った頃 (BEATLES ESSAY 17)

僕が、初めて買ったビートルズのLPはもちろん、ハーフシャドゥの”ビートルズ”だった。ジャケットにはMEET THE BEATLESと書かれて入るものの中身はまったく違う、日本独自編集のアルバムだった。本来、オリジナルの英国盤の最初のアルバムは“Please please me"だが、オリジナル盤と同じ曲目のアルバムはビートルズの来日に合わせた、来日記念盤の”これがビートルズだ。No.1"という、タイトルで発売される事となる。ちなみに其のNo.2とは“With the Beatles"だったのである。日本盤”ビートルズ”は1曲目の”抱きしめたい”から2曲目の”シー・ラブズ・ユー”3曲目の”フロム・ミー・トゥ・ユー”と、まるで当時のベストアルバムのようである。このアルバムを買ってもらった時は、なんだかとても嬉しかった。楽しくて素敵なものがいっぱいもらった様な気がした。子供だったから、お年玉をものすごくもらった様な気持ちだったに違いない。聴いた事の無い曲がたくさんあってA面を聴き終わるとB面をかけてと、その日は、嬉しくて眠れなかったことを覚えている。当時は其のレコードは1500円だったが、1500円という金額は子供にとって、大変な金額だったのだと思う。僕がビートルズを好きになる前、小学校の2、3年の頃だろうか、其の頃、子供達の間で一番人気があったのは、切手集めだった。僕も沢山集めたが、其の中で、最も人気があったのは、切手趣味週間の”見返り美人”と”月に雁”で最高に高かったのは”月に雁”だった。僕はそれを1500円で友達からゆずってもらった。まさに切手集めの王様の様な存在だったのである。それと、ビートルズのアルバムが同じ値段だったのだから、子供にとってはいかに大変な金額だったか解ってもらえると思う。普通の子供達のおこづかいは1日20円とか、30円位でなかったと思う。それを持って、駄菓子屋さんに行くのが当時の子供達だったのである。其の時代にビートルズのLPを聴いていた僕は考えたら、まるで、おぼっちゃまではありませんか!お金持ちではなかったけれど、ビートルズのレコードを買ってもらえる家に生まれついたのは僕は何て幸せだったことでしょう。幸せすぎたかも知れません。

この写真は僕が作った渾身の”ビートルズ”です。コンピューターの事はまったく解らなかったのに、CDが作れると解ったとたんに急にうまくなりました。このブログの読みにくいところは,改行とかレイアウト、それに、間違いの訂正,などが出来ないからなのです。そんなところはそのままで、こういうCD作りには一生懸命やるのです。先日、中学時代の同級生が,僕がCDを作っているところにやって来て,「中学校の時と同じ事やってる。』と言って笑っていました。時々,そうだ!50を超えているんだ。と自分でもはっとするのです。とにかく,光沢紙ジャケットで、東芝の中袋付きです。これに帯まで付けたら,ちょっと恥ずかしくなってしまいます。

2006/12/30(土) 16:26:00

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?