カキフライ定食の逆襲と天才的発明についての考察

天下一品でカキフライ定食を食べながら思った。
ラーメンとライスの組み合わせを考えただけでノーベル賞モノなのに、こいつに揚げ物もぶっ込んだ奴はもっと大天才だ。アインシュタイン賞とかヘーゲル賞とかマルクス賞とか、もっと賞を作ってあげるべきなのだ。
そういうとこから、日本政府はもっと研究職に金を流すべきであり、そしてこういうところからこの国の研究力というものは更に上がっていくのではないだろうかと久々のタンパク質と糖質に震える脳みそで薄ぼんやりと考えていた。

空きっ腹にビールとこってりラーメンをぶち込むともう脳が駄目になって、そこに容赦なくカキフライをハフハフと口に運ぶ。濃厚なのかこってりなのかよく解らなくなった口内味が上手く混沌状態になったところにビールですべてを流しこむのである。
キタキタキタキタ!!

あぁ、今日もお前と生きていく。愛すべき麦酒よ……。世界で一番尊敬する人は誰かと聞かれれば、迷いなく「ビールを最初に作って飲もうと思った古代メソポタミアか古代エジプトの奇人」と答える。普通に考えて、麦とホップ混ぜて作った発酵アルコールを飲もうなんて考えもしないだろううから、最初に飲んだ奴は相当にアルコールに飢えたアル中か、人生を諦めて胃と肝臓もろとも消し炭になろうとした古代のリーマンくらいにしか考えられない。まぁ何はともあれ、そんなヘンな奴らが案外歴史を回していくのかもしれない。これも大きな発明だぁ。
なんて思ってると、追加で頼んだキムチがここぞとばかりにやってきた。甘口が好きな私にうってつけのやつ。旨し。よくぞ遥々、海を渡ってここまで来てくれた。うむ、苦しゅうないぞ、近うよれ。

天才は国と地域を選ばないというが、全くもってそのとおりだと思う。飯に関してもそうだし、その他我々の生活を支える数多のモノもそうだ。
あぁ最高。万歳、生命バンジャイ!!

ご馳走様でした。



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