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【在宅介護の全体像がわかる】介護で大変なことを理学療法士が介護度別に解説

・在宅介護に不安を感じる
・現在、入院中でもうすぐ家に帰ってくる
・介護度の違いによる介護負担を知りたい

このように不安を感じている人に向けて、情報発信していきます。

親の介護を家で考えている人は、不安がありますよね。

この記事では、在宅介護の全体像や介護負担について紹介していきます。

実際に、訪問して伺ったことを紹介しますので、より生活に密着した内容となっています。

この記事を読むと、

・在宅介護の大変なところ
・介護度別に知りたい
・在宅介護の全体像って

という悩みを解決できると思います。

これから・・・

『在宅介護をしていく人』『現在、在宅介護を行っている人』
『将来、介護に不安を抱えている人』

と言う方はぜひご覧ください。

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1)介護度とは

まず、介護度について説明していきます。

介護する時どういった介護を受けなければならないのか基準に基づいた認定を受けます介護度に応じて介護の大変さは変わってきます。

介護度には明確な基準が設けられています。
要支援1・2、要介護1・2・3・4・5
計7段階に設定されています。

《介護度による身体の状況》

要支援1
基本的に自立しており自らの力で日々の暮らしが送れるものの日常生活に少しのサポートが必要
要支援2
歩行がふらついたり安定性にかけたりする立ち上がりなど困難な理由で入浴や排泄にサポートが必要な状態
要介護1
食事や排せつなどの基本的な生活は一人でこなせますが、運動能力や認知能力の低下などにより、生活の中で一部介護が必要
要介護2
立ち上がったり歩いたりするのが困難で日常生活のほとんどの場面で介護が必要
要介護3
要支援2に加えて朝起きてから眠るまで全面的に介護が必要な状態
要介護4
自分の力だけで立ち上がる事が難しく立っている状態を維持することも困難な状態日常生活において様々な場面で介護が必要な状態
要介護5
日常生活を送る上でほとんどを会場に頼る必要がある里認知度の著しい低下やコミュニケーションが困難な場合また寝たきりの場合も多い体を変える手助けが必要

2)在宅介護で大変なこと【介護度別】

要支援1の場合

要支援1では、ほとんど介護が必要ではありませんが、1人で行動すると危険があり見守る必要があります。

自宅内での動きはおおむね自立できていますので、介助が必要という状態ではありません。

しかしながら、見守りなく自立していると予期せぬ転倒や事故をしてしまう恐れがあります。

立ち上がり時のふらつき
方向転換時のふらつき
洗濯干しなどの家事での事故
歩行時の転倒

要支援1の場合、ある程度動くことができますので、その分リスクも高まります。

要支援2の場合

要支援2でも、1と同様にほとんど介護が必要ではない状態です。しかしながら、日常生活において危険がある状態です。

要支援1より身体機能の低下がある状態のため、自立はしているものの、転倒のリスクは高いです。

立ち上がり時のふらつき
方向転換時のふらつき
洗濯干しなどの家事での事故
歩行時の転倒

要介護1の場合

立ち上がる際や歩行が不安定のため、一部介助が必要。排泄や入浴などで一部介助が必要。また理解力の低下や、問題行動がみられるなども要介護1の状態になります。

1人で行動する場合、転倒する恐れがある
階段の上り降り困難
布団での寝起きが困難
料理や洗濯などの家事は危険を伴う

要介護2の場合

トイレや入浴は一部もしくは全般的な介助がないと行えない。また、身の回りの世話についても全般で何らかの介助が必要」といった状態。

常に誰かの介助が必要
トイレ移動も困難になる
押し車や歩行器で歩くことが推奨される

要介護3の場合

身の回りのことほぼ全て(食事や排泄など)に介護が必要な状態で自力で立ち上がることや歩くことが難しく、認知症の症状が見られる場合がある状態。

ベッド上での生活が主となる
簡易トイレorオムツが望ましい
起き上がりがしんどい

要介護4の場合

日常生活を一人で送ることが難しく、認知症が原因と疑われる問題行動の症状がみられる。

トイレ、食事、入浴、着替など全面的な介助が必要
自力で立ち上がるのが難しい
歩行することが難しい
車イスへの移動や姿勢の変更などにも介助が必要
寝たきりに近い状態

要介護5の場合

介護度で1番重く、介護がなければ、生命を維持することができない状態。
在宅での支援が大変なる場合は、施設での生活が望ましい。

ベッド上でも介助が必要
ベッド以外に移動する場合は、抱えて移動する
寝返りが難しいため、床ずれに注意
関節が固くなりやすい
介護する人が常に必要になる

3)在宅介護の全体像

家での介護は介護度によってさまざまです。
介護サービスと言っても、全ての介護に利用できるものではありません。
必ず家族の支援が必要になる場面もあります。

家での生活で、ケガや病気をすると病院に行って、入院生活になります。身体機能が元に戻ると、家での生活を継続できますが、元に戻らない場合は長期入院になります。
入院が長期になると、体力が衰えていき介護が必要な状態になります。

いずれ病院の入院期間にも限界がやってきます。
病院から退院や施設の話が出てきます。

65歳以上の場合、介護保険の申請をすすめられます。

退院の場合、自宅に帰ることになり、
施設の場合、施設へ退院することになります。

こういった流れにより、在宅での介護が始まります。

ケアマネージャーを紹介してもらいます。
介護保険を利用し、介護サービスを受けることになります。

介護サービスが開始され、在宅介護が始まっていきます。

4)まとめ

いかがでしたでしょうか?
在宅での介護を介護度別に紹介してきました。

介護度が重くなるにつれて、介護負担はかかってきます。

しかし、
介護度が軽いからといって、介護負担は軽くなるものではありません。

自分で動ける分、転倒リスクや事故になることが増えていきます。

これから在宅介護を行っていく人、もしくは、

今後、在宅介護に入っていく人の参考になれば、嬉しいです。

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