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超ネガティブな私が負のループから抜け出した奇跡のような2021年を振り返る

年末にはこの記事を書くと決めていました。激動の2021年。大変なこともあったけど、全てが自分の糧になったと、今では胸を張って言えます。そんな1年を振返り、超ネガティブな私が負のループから抜け出す為にやったことを整理してみました。

1.2021年のはじまり

2021年のはじまりは豪雪地帯・新潟県越後湯沢で過ごしていました。数年前に体験した人生を変えるような衝撃的な経験。そこから立ち直る為、人生をもう一度やり直す気持ちで、今までのキャリアや人とのつながりを捨てて飛び込んだ新しい土地。背水の陣で臨んだチャレンジでしたが、気持ちだけが空回りしてうまくいかず、うつ病になった2020年。仕事・家・友人・健康を全て失った先の、束の間の休息のような時間を過ごしていました。

ことの発端となった人生を変えるような衝撃的な体験についても書いていますので、よかったらご覧ください。

2.熱海での新しい仕事・生活・関係

束の間の休息のおかげで少しずつ心身が回復してくると、「そろそろ社会復帰しなくては」と焦りの気持ちが生まれてきました。そんな中で偶然にも、過去のご縁がつながり、静岡県熱海市でお仕事を見つけることができました。熱海市で就業・起業した人の働く・学ぶを伴走支援する、会員制のワークスペース・コミュニティを運営しているHUBlic合同会社です。ここでワークスペースの管理運営や、会員さんのバックオフィス業務の伴走支援の仕事をしています。

仕事を始めた当初は、心身が回復したとはいえ過去の辛かった経験は消化できておらず、自分も他人も信じることができない状態でした。自分を信じることができないので、「やれること」にしがみついて、やりたくもない(でも将来役に立ちそうな)資格やスキルを身につけようとしていました。他人を信じることができないので、「どうせまた関係がダメになる」とどこかで怖がって、自分を出し切れなかったり、踏み込んだりすることができませんでした。

3.追い打ちをかけた体調不良

何か成果を出さないと存在価値がないという焦りと不安に追い立てられて120%のパワーで働く毎日。頭の片隅で「このまま続けてたらまた燃え尽きて、うつ病再発しそうだな…」と苦しさを感じながらも、認められたい一心で自分を止めることができませんでした。そんな中、熱海で土石流の災害が発生したり、コロナ第5波が襲ってきたりと、さらなる負荷がかかり、私はすっかり体調を崩してしまいました。仕事にも出れず、日常生活も満足に送れない。入社して数ヶ月でこの有様。襲ってくるのは申し訳なさと、存在意義を見いだせない不安、うつ再発の恐怖。「私の人生はもう良い方向に向かうことはないから、もう終わらせたい」と自分自身を呪うような毎日でした。

4.私よりも私を信じて見守ってくれた人

そんな私が浮上するきっかけを作ってくれたのは、他でもない当社の社長である小林めぐみさんです。めぐみさんは全く仕事ができなかった数ヶ月の間でも私を待っていてくれました。私が自暴自棄になっていても、私以上に私を認めてくれました。元気になること、そしてその先の未来を見続けて、信じ続けてくれました。

「ありがたいな、でも何も返せなくて申し訳ないな」と思いながらも、ふと異なる質感の感情が生まれてくる瞬間がありました。「あ、私は自分のことをもっと大事にして生きなきゃいけないわ」と。気付いたというよりは、自分の中から立ち上ってきたという感覚が近かったです。何もできない=無価値な状態の自分を認めてもらえたことで、”成果を出さないと存在価値がない”という思い込みから解放されたのだと思います。ありのままを認めてもらうとこういう変化が起きるんですね。コーチとして貴重なクライアント体験をしました。

5.浮上までに歩んだ5つのステップ

そこから意識的に実施したことを5つのステップにまとめてみました。気付きが日常に接続されて実現していき、それによって自信を取り戻すことができた実体験でした。私自身の課題にマッチする方法だったから浮上できたのかもしれませんが、誰かの力になれたらいいなと思って整理してみました。これらの方法はカウンセラーの先生や、恩師のコーチ、コーチング仲間たち、そしてめぐみさんに力添えをしてもらって実現したものです。改めて感謝の気持ちを込めて。

 5-1.自分の軸をカウンセリングで言語化する


うつ病が再発するのでは?と怯えていた時に紹介してもらったカウンセラーさんにお願いをして、自分軸を見つけるワークをやってもらいました。カウンセラーさん曰く「自分軸は幸せのモト。この軸を満たすような行動や選択ができると幸せを実感できるようになっていく」とのこと。何を満たせば幸せな気持ちになるのかを言語化してもらうワークです。

<自分軸を見つけるワーク>
①「人生で楽しかったこと」というテーマでエピソードをいくつか出す
②エピソードを問いによって深堀りしていき具体的な要素を抽出する
③要素をまとめたり、さらに深堀りしてキーワードをあぶりだす

例えば私の場合・・・
エピソード「飲み会やフェスなどのわいわいした場が好き」
 ↓
Q:わいわいした場の何が好きなのか?
A:友人とのつながり=仲間の輪のようなものを感じられるから
 ↓
Q:そのシーンであなたはどこにいる?(輪の中や外から見てるなど)
A:外から満足げに見ている
 ↓
Q:「満足げ」とはどういう気持ち?具体的になんて言っている?
A:私がこの場を作った、というような誇らしい気持ち
 ↓
「輪に参加する」より「輪を作る」ことで満たされそうですね

となっていく。これは自問自答ではなかなかたどり着けない。カウンセラーやコーチの存在ってやっぱり偉大だなと、改めて実感したワークでもありました。

 5-2.幸せのモトを満たす行動を実践

幸せのモトが見つかったら、次は軸を満たす行動を日常の中で実践していきました。具体的にはとにかくキャンプに行きました。自分軸の中に「ひとりの時間」「非日常」「キャンプ」というキーワードがあるので、それを満たすためのキャンプ。優先的に土日をキャンプの時間に当てて予定を調整し、時にはちょっと無理してでも・・・翌日が仕事でもキャンプ場から直行する、なんてことを小さく実行していきました。効果はじわじわと「自分で選択して自分を満たしている」ということが自己肯定感に繋がっていったように感じます。しかしここで生まれる壁があったのです。

 5-3.勇気を出してアウトプットしてみる

自分軸を優先した日常を生きようとすると、セットで生まれる壁がありました。それは「仕事も満足にやってないのに遊んでんじゃないよ」的なことを思われるのではないかという、もはや被害妄想の心の声です。平日に120%で仕事をして成果を出していないと存在価値がない。と思っていた私は、休みの日に遊ぶことにどこか気まずさを感じていました。このままではいつまで経っても自分軸を優先した生き方なんてできない。
その負のループから抜け出す為に、勇気を出してアウトプットすることから始めました。キャンプの様子をSNSでアップしたり、職場で話してみたり。やってみると、それを見て「遊んでんじゃねーよ」と言う人はもちろんおらず(気付いてないだけというのは置いておいて)。ここで「自分を優先しても意外と大丈夫だ」という実感を小さく積み重ねていきました。

 5-4.「意外と大丈夫」を積み重ねる

ライトな部分で「意外と大丈夫」を重ねたら、ネクストステップとしてネガティブな感情を表出することにチャレンジしていきました。例えば「イライラしている」「●●は嫌いだ」「死にたい」などなど。「これを言ったら幼稚だと思われないか」「これを言ったらダメなやつだと思われないか」と思っていることを、意識的に口に出すようにしました。もちろん誰にでも言うのは難しいので、「この人には話せそう・・・」という相手を選んで。

ステップ3と4をやってみて実感したのは、自分を出す事への恐怖が思った以上に根深くあるなということです。過去の失敗から「ありのままでいると人は離れていく」と思い込んでいたようでした。これを「意外と大丈夫だった」という事実で打ち消していく行為が、自分を大事にするために必要なことでした。

 5-5.「やりたいこと」を小さく実現していく

ありのままでいても意外と大丈夫だという事実が積み重なってくると、不思議と「やりたいこと」が生まれてきました。自分が満たされて安心感が生まれたことで、ベクトルが外に向いてきた感じがしています。もちろんコンディションによっては内向きの状態に戻りそうな時もありますが、同じステップをたどって今の状態をキープすることを意識しています。そして「やりたい」と思ったことを、これまた勇気を出してアウトプットすること。実現に向けて小さくてもいいので一歩を踏み出し続けること。この繰り返しで、自分が満たされ、やりたいことが実現していく毎日を過ごしています。めまぐるしい毎日だけど、幸せな気持ちです。

これらのステップを踏むことができた最大の要因は、最強のコーチであるめぐみさんが話を聴き続けてくれたからだと思います。最初から最後まで一貫して、どんなことでも受け止めてくれました。そして、私がやりたいことは何なのかを常に問い、その実現に向けて力を貸してくれました。大変な時期が重なり、ヘビーな出来事が起こり続ける中でも、前向きで広いスペースを作り続け、方針を一切ぶらさず聴き続けてくれました。ポジティブな部分もネガティブな部分も全てまるっとありのままの私を認めてくれたから、ここまでこれたのだと思います。本当にありがとうございます。もう本当に足を向けて眠れませんね。

6.ハロー2022年

やっと前に進む為の下地ができたように感じます。地に足がついた感覚です。この経験や積み上げてきたものが、誰かの役に立てるように、誰かに返せるように、コーチングやキャリアコンサルティングのスキル・経験を磨いていくことを目標にしています。自分の中にあるでっかい可能性に気付き、前に進む人をサポートするコーチング。人生の大きな時間を占める仕事で悩む人を減らし、生きたい人生を生きる為のサポートをするキャリアコンサルティング。このふたつを磨いていくことが、私の人生を「やりたいこと」で満たし、誰かの人生を「やりたいこと」で満たすことになったら嬉しいです。来年も「やりたい」でいっぱいの毎日を過ごせますように。

世の中には成功した人たちの文章は溢れているけど、失敗し続けている人の文章は少ない。バツイチアラサー女が、日々のこじらせingを綴る日記。この失敗たちをリソースに変えて、前に進む力になることを、そして、誰かの背中を押す事に繋がればいいなと、願っています。