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6つのホランドタイプから導く、満足度の高い仕事の選び方

現在、国家資格キャリアコンサルタント養成講座を受講中のキャリコン見習いです。学んだ知識をアウトプットする為に記事にしていくシリーズです。

本日はジョン・L・ホランド(Holland,J.L.)さんのキャリア理論から6つのホランドタイプについてです。ホランドの理論はキャリアカウンセリングにおいて、非常に影響力の高い理論です。この理論を基に色々なアセスメントが作られています。

6つのホランドタイプとは

ホランドの理論はパーソナリティ(性格)と職業(働く環境)の特徴を6つのタイプに分類して、それぞれの掛け合わせと仕事への満足度の間にどのような関係があるのかを分類したものです。6つのホランドタイプはこちら。

①企業的:他人に影響を与え導く活動を好む
②慣習的:情報の整理や明確さを好む
③現実的:道具・物・機械などを扱うことを好む
④研究的:研究や概念を考えることを好む
⑤芸術的:創造的な活動や表現活動を好む
⑥社会的:人の助けになるような活動を好む

この中から3つを組み合わせることで、個人の興味や能力の特性、職業の特性を表すことができます。この3つの組み合わせをスリー・レター・コードと読んでいます。そして、個人特性のコードと、職業のコードがマッチしていると、満足度が高く安定感を感じることができ、仕事への貢献度が高まるとされています。

個人特性におけるホランドタイプ

個人特性(興味・能力)におけるホランドタイプを知る上で大事な概念があります。ひとつは「一貫性」です。隣り合うコードは一貫性が高く、向かい合うコードは一貫性が低いとなります。個人のスリー・レター・コードの一貫性が高ければ、自分の中に安定感があり、仕事を見つけやすいと言われています。一貫性が低い場合は、混乱していたり、異なる興味や能力の活用方法に葛藤を感じていたりします。これは、発達段階で異なるタイプの人や環境から影響を受けたことによるようです。

もうひとつは「分化」です。分化とは、最も高いホランドタイプと、最も低いホランドタイプの差を表したものです。分化の程度が高い場合には、自分には何があっていて、何があっていないかを理解している、つまりは自己概念が確立していると言われています。分化の程度が低い場合は、自分が良く分からない状態だったり、全体的に自分を過大評価・過小評価していたりする場合があるようです。

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これが私のホランドタイプ検査の結果です。興味のある領域が高い順に①慣習的②社会的③企業的であることが分かります。また、高い3つの領域が隣り合っているので(Sの隣はE)一貫性が高く、高いものと低いものの差が大きいので分化もしていると言えます。

自分のタイプ知りたいですよね?

この理論を基にしたアセスメントツールがたくさん開発されていますので、少しご紹介しておきます。訓練を受けたキャリアコンサルタントから受けなくてはいけないものや、無料で手軽にできるものまで様々あります。あくまで診断ツールですので、結果だけが全てではありませんが、参考までに受けてみるのも面白いと思います。

適職診断テスト:CPS-J(日本マンパワー)【有料】
https://www.nipponmanpower.co.jp/ps/think/cpsj/index.php

自己分析・適職発見プログラム:R-CAP(リクルートマネジメントソリューションズ)【有料】
http://r-cap.riasec.co.jp/

日本版O-NET:興味・価値観検査(厚生労働省)【無料】
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/ExplainMyself/Step1

まとめ

仕事選びをする際は、外的要因(人気業界かとか、給料がいいかなど)からではなく内的要因(自分の興味があるか、能力が活かせるかなど)から選択した方が満足度が高まるということですね。外的要因ばかりで仕事選びをしていた就活生時代の私に教えてあげたい理論でした。

世の中には成功した人たちの文章は溢れているけど、失敗し続けている人の文章は少ない。バツイチアラサー女が、日々のこじらせingを綴る日記。この失敗たちをリソースに変えて、前に進む力になることを、そして、誰かの背中を押す事に繋がればいいなと、願っています。