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カーボンニュートラルブルワリーの未来

あっという間に桜が散り、もう今週末は1号店の7周年。今年もどんどん消化されていきます。

さて、カーボンニュートラルなブルワリー経営を目指すために、
とりあえずビール製造のカーボンフットプリントについて調べてみた。
「ビール カーボンフットプリント」でググって出てくる情報って、
ずいぶん前にサッポロがやった黒ラベル缶の資料しかない。

https://lca-forum.org/topics/pdf/news/49.pdf

これによると、黒ラベル缶1缶あたりのCo2排出量は、295g。
これだけ見ると多いのかどうかわからんですね。
ちなみに、業界全体でのCo2排出量についての資料はあります。

https://www.nta.go.jp/about/council/sake-bunkakai/220119/pdf/003.pdf

これによると、全体では40万トンくらいとなってます。
ちょっと計算合わないんですよねー。
黒ラベル1缶で295gなので、リットル換算するとだいたい1リットルあたり1kgのCo2排出量のはずです。
大手ビール全体では、年間500万KLくらいを最近は製造しているので、
50億kg=500万トンくらいのCo2排出量になるはず。
なんですが、これはおそらく、
カーボンフットプリントの中のscope1~scope3
どこまでを計算に含めているかによる違いかと思います。
先の黒ラベル缶の算出では、サプライチェーン全体のscope3まで計算に入れているので、かなり大きな差が出てるのかと思います。

というわけで、この黒ラベル缶のカーボンフットプリントのデータを参考にして、クラフトビールでどこまでカーボンニュートラルに近づけられるのか、考えていきたいと思います。

まず、黒ラベル缶1缶のCo2排出量295gの内訳を見ていきましょう。

原料   35g
容器   120g
外装材  5g
商品製造 56g
商品輸送 5g
販売   74g
合計   295g

となってます。
一つずつのステージにおいて考えていきます。

原料

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