見出し画像

ハイパーローカル化するクラフトビール≠地ビールリバイバル

いつまで続くんでしょうこの感じ。もう4月も終わりというのに。

緊急事態宣言となり、直営店3店舗も窮地ですがみんなでなんとか踏ん張っております。
皆様本当にありがとうございます。

かくいう私はというとブリュワリー開業サポート事業で福岡におります。
中津ブルワリーに引き続き、宗像市の日の里ブルワリーの立ち上げをお手伝いさせてもらってます。
先月末に酒造免許が下りて、今回で4バッチ目の仕込みを完了。1st、2ndバッチの販売もGW期間中にスタートです。ありがとうございます。

最近色々なところでブリュワリー開業のお手伝いさせてもらってるんですが、皆さんすごい。クラフトビール製造は未経験でも、その熱量やたるや。

今まで私たち含め今までのクラフトビール事業者って、どうやって作るか、どうやって売るかに注力してきた気がします。当たり前なんですが。

今回いくつかの立ち上げを手伝ううちに、クラフトビールを造って何をするか?っていう視点も広がってきました。

ハイパーローカルというキーワードがあります。
日本のクラフトビールでハイパーローカルについて触れた記事はすでにあります。


どちらの記事も共感する部分多くとってもわかりやすいです。

私もこれから日本のクラフトビールはもっとハイパーローカル化すると考えてます。
ただそれは、以前の地ビールのリバイバルではなく、地域の人が地域で日常的に消費するクラフトビール。地域にブリュワリーがあって嬉しいなぁ、という時代がそのうち来るんじゃないかと。

前述の他の方の記事でもあるように、ハイパーローカルで小規模ブルワリーだけやってもちっとも儲からないのはほぼ間違いないです。
私がサポートする企業様も基本的には兼業で別の事業をされてます。だから儲からなくてもいいってわけじゃもちろんないですが。

今はまだまだ、郊外でクラフトビールってほとんどと言っていいほど認知されてなくて、自分の地域にブリュワリーがあったらいいなぁ、なんて自然と思う人ほぼいません。ビールは大手ビールしか見たことも飲んだこともないわけですから。

それでも、いざ地域にブリュワリーが出来るらしいぞ、ってなったら、やたらと興味を持ってくれる。ピルスナーもラガーも何も分からないアサヒかキリンかくらいしか知らない人たちに、クラフトビールを知ってもらう拠点になるわけです。

今まで何度も言ってるかもしれませんが、クラフトビールは供給ばっかり増えて需要が広がらない。
ここにきてコロナで都会の経済が止まって、そこだけに頼ってたクラフトビール事業者はマジでやべぇってなっています。うちももちろんですが。

都会に集まって生活していた方が何かと都合がよかった時代は終わって郊外への分散も始まりました。その時に、自分の住む地域にブリュワリーあったらいいなぁ、って思う人がどれくらいいるか。
クラフトビールはまだまだ市場1%ですが、そうやって地域の人たちに認知を広げて市場を広げるチャンスはあるんじゃないかと。というかそうなるようにしたい。

新規のブリュワリーが増えて有象無象になって業界に悪影響を及ぼすんじゃないかと危惧する人の気持ちも分かります。
今まで自分たちが培ってきたもの、築き上げてきたものが大切なのも分かります。
小規模で品質が伴わないブリュワリーがあるというのも事実。

品質を担保しなければならないのは前提として、
ここが難しいところで大事なところなんですが、新規ブリュワリーのハイパーローカル化と既存ブリュワリーの規模拡大は相反しないということ。

どちらの戦略も日本のクラフトビール市場の成長にとって必要なんじゃないかと。

だからこそ開業サポートをしてるんですが、品質さえ良ければ事業が成り立つと思ってる方とはやりません。
ハイパーローカルブリュワリーは今後業界の成長に必要になってくるけど、何のためにやるのか、地域に必要とされるのかはますます問われるのかなと思います。

さらに品質も、経営能力も、キャラクターやブランドセンスもコミュ力も何もかも求められるハイパーローカルの小規模ブリュワリー。

絶対時間足らないでしょ。笑

IoTやDX化が小規模こそもっと必要だなぁとますます思うのでした。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?