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ALFHAでやりたいこと ビール製造はDXで何ができるか 後編

またまた緊急事態宣言発令~、一カ月ちょっとの短い酒類提供期間でした。
さてどうしましょうか。笑

7月も今日で終わりで、中津ブルワリーではフレッシュホップでの仕込みがスタートしております。今年の豊作ぶりがすごい。フレッシュホップで受賞狙いましょう。

さて、前投稿で一般社団法人ALFHAの活動などについてつらつらと書きました。
今日はその続きなんですが、前回の製造者側の視点だけでなくて、マーケット側の視点でやりたいことを書いていこうと思います。

「記醸くん」と別でシステムの開発を進めております。なんと国税庁のフロンティア補助金事業に採択頂きました。

国内クラフトビールの口コミ機能を持った商品情報の登録サイトを作ろうと。

これが何で欲しいなーと思ったかというと、前投稿でも書いたような製造者側のデータの蓄積にユーザーの評価を連携させたかったから。
製造者側の自己評価とマーケット側の評価ってけっこう一致しないと思うからです。

なので既存のアプリのようにユーザーが商品を自由に登録せず、製造者側で予め商品登録をするようにしたい。正確な商品情報をもとにしてユーザー評価を収集したいから。
ここが一つのネックかなーと思うんですが、製造者が進んで商品情報を登録していかない限りこのシステム盛り上がらないんですよね。
で、登録した商品ごとにQRコードを発行できる仕組みにするんですが、そのQRコードを読み込んでもらってすぐに評価できるようにしたい。
さらに商品ごとだけでなく、製造ロットごとにコード発行して、同じ商品でもロット別で評価を収集できるようにしたらどうかと。
ここで記醸くんとのデータ連携のメリットを活かせたら。
このQRコードは出荷管理や樽管理にも使えるように考えてます。

ユーザーの評価軸もシンプルにしたい。アロマや苦み甘味ボディの強弱をつけてもらってもプロじゃないから嗜好や経験で全然ずれるからあんまり参考にならない。
それよりも、スキ、スキじゃない。それくらいの評価でいいんじゃないか。ここでAIビールの話になってくるんですが、ユーザーにはパーソナル情報やステイタス、嗜好性とかを基本情報として登録してもらって、どういう人がそのビールをよりスキと思っているかを分析する。ユーザーがスキだと思うビールのレコメンドができる。

フードテック革命の本にもありましたが、製造者側がエンドユーザーの情報を知ることが今までなかなかできずにいました。こちらが想定した販売、消費がなされているかどうか結果がわからなかった。マーケットが広がらないってそういう不一致も原因にあると思う。
DXってそういう貴重な情報をシステムやITでいかにうまく集めて活用できるかってこと。のはず。

このシステムのイメージ、アップルミュージックみたいな感じです。自分が飲んだビールに一言コメントを付けてプレイリストを作ったり、スキなビールを自分で記録してより好きなビールに出会ったり。
いろんなジャンルやスタイル、プレーヤーがいて、色んなユーザーがいる。

クラフトビールをアートに例えたりブリュワーをアーティストに例えるのは正しくないと思ってますが、デザインではあると思ってます。商用音楽もユーザーのメリットや効果、それによる評価があってマーケットが広がっていくのでその点でアートよりデザイン的クラフトビールに近いと思います。

なんかだんだん取っ散らかってきました。笑

エンドユーザーの評価を集めるという点で、ブリューパブやタップルームは直接エンドユーザーと接する機会が多いのでこのシステムが活用しやすい。
小規模で液種も多いからこそ、意識的にデータを取っていかないと何も残らない。
外販メインのマイクロブリュワリーでもQRコードをパッケージに貼り付けるだけで(それが面倒ではあるが、、、)エンドユーザーにアプローチできるはず。
ビアパブに樽で外販するときも、QRコードで正確な商品情報が伝わるならビアパブ側も手間が減る。

このシステムがクラフトビール市場にとって潜在的にどんなメリットがあるか、どうやって提案するか悩み中。
大手が莫大なお金払って得るマーケティングデータに匹敵するような面白いシステムにみんなで成長させられないかと思ってます。

レビューの数やスキの数でランキングとかユーザー同士のコミュニケーションが出来るようなこともしたいけど、色々やりたいことがいっぱい。
このレビュー商品登録システムについてはとりあえず利用料無料にてリリースしますので、ぜひ皆さん使ってみて下さいませ。
またご案内いたします。

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