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法華経を学ぶ 「如来寿量品」如来の寿命は無限!

『法華経』の「如来寿量品」から、
果てのない「無限」「無」悟る


今回は、『法華経』の「如来寿量品」について、
如来の悟り、「無限」について考えてみたいと思います

YouTube、「koji,s Deep Max」
小宮光二さんの「法華経」の解説をもとに、考察しています


如来の寿命は無限!
この世界は仮想世界!

『法華経』の「如来寿量品」では、
如来の本当の姿、如来の寿命の長さ、
如来の悟った無限の大きさについて語られる章です

結論から言ってしまうと、

悟りに到達した如来は「無限」の寿命の長さをもち、常に、そして、永遠に存在する

同時に、「何もない」真空でもある
無限」であり、同時に、「何も無い」。


如来の寿命久遠である
果てのない無限であり、同時に
「何もない」(真空)である

久遠」とは、仏語。
久遠は、ある特定の遠い過去ではなく、
始まりも終わりもない(無始無終)

長く久しいこと。遠い過去または未来。
如来寿量品において、
釈迦は、「わたしは常に存在し、滅することはない」と説かれているので、無限の過去から、永遠の未来を指す。

ウィキペディアより

つまり、如来(仏)の寿命は、永遠
無限」であり、
始まりも終わりもない「無始無終」

「何もない」「」(=無生法認)
ということになります

「一切皆空」(いっさいかいくう)

(意味)この世の全て事象には実体がなく、全て「空」であるということ

お釈迦様の教えである

一切は「」である
この世界は、実体がなく
すべては「何もない」ということ

無生法認」であり、
不生不滅
生ずることも滅することもないという真理

すべての存在するものには、
実体はありません

五感だけで生きている凡夫には、
この見える世界だけがすべてであると、
思ってしまいますが、
それは倒錯した観念であり、
錯覚であり、この世界は仮想現実だということ、

この3次元世界は、無生法認(空)が、
自分とは何かを考えて、理解するために、
つくった仮想世界であり、
思考の中の世界ということです

最近の量子力学でも、この世界は、素粒子の集まりであり、仮想現実であることは、証明されています

実は、この世界が、虚空(永遠無辺)だと見抜くことから、本当の悟りの旅が始まります

しかし、「虚無」では、ありませんので、
3次元世界を、下らない、と蔑んだり、
無下にしないでくださいね

それとは逆に、無碍に生きて、
融通無碍に自由自在に生きてください!

「無碍」とは、「自由であること
何ものにもしばられないこと」を意味する言葉。

この3次元世界があるからこそ、
僕たちは、自分を認識することができ、
悟りを開き、無限に拡大することができるのですから


アインシュタインの相対性理論では
E=mc2
エネルギー」と「質量」の等価性を示されました

つまり、般若心経でいわれる
色即是空

僕たちの真の姿は

肉体=質量」(色)であり、
精神=エネルギー」(空)でもある、
人間」であり、
同時に「真空」でもあるのです

そして、
真空とは「すべて」であり、
なにもない」のです

存在、(何もない真空)は、
」であり「無限」という
同時に、2つの側面をもっています

量子力学でいわれているように、
光には「粒子」でも「波」でもあるという、二重の性質があり、

「粒」であり「波」でもある

観測していれば「粒」であり
観測してなければ「波」の状態でもある

思えばあるし、思わなければない
という、お釈迦様の悟りの状態です

『法華経』では、お釈迦様が、
何もない「真空」(=無生法認)を擬人化して、
如来、菩薩、四種の会衆などの「たとえ」にして、真空の構造と仕組みを語られています


如来とは、真空(無生法認)そのものであり、

つまり、悟りに到達した如来は
「無限」の寿命の長さをもち、
常に、そして、永遠に存在する

同時に「何もない」真空でもある

無限」であり、同時に、「何も無い

これが、存在、真空(真我)であり、
『法華経』で現れる「多宝如来」のことであり
僕たちの真の姿であり
生ずることも滅することもない
無生法認」です

完全な悟りを得た如来の境地です

如来の叡智(我々の精神)は、
終わることなく、
永遠に融通無碍に広がり続けているのです

如来の寿命は満ちることはなく、
完全な涅槃に入ることはありませんが、
3次元世界では、
巧妙な手段(巧みな方便)によって、
虚空会」で、
「授記」を授けるという、
完全な悟りの境地、涅槃を現してみせることができるのです。

この「授記を授ける」というのが、
解脱の極致であり、
この我々の精神の中に、無限の3次元世界、
無限の宇宙(マルチバース:多元宇宙 )を生み出すという、
如来(真空)がつくり出した、
巧妙な手段を用いて教えを説く現実の手段なのです!

「如来寿量品」の冒頭で、
お釈迦様は、菩薩たちに、
「良家の子らよ、私に信頼をおきなさい
真実の言葉を語る如来を信じなさい」と三度言っています

『如来寿量品で、語られる如来の言葉は、
人間の五感を、超えてしまっているので、
もうそのまま信じるしかない、
言葉ではあるけど、形として、成立してないので、だから、言葉として、憶えてしまって、それを「悟り」なさい』と、
小宮さんも説明されています



法華経の「如来寿量品」から、    果てのない「無限」を悟る


悟りには、果てはない、、、

如来の叡智は、終わりなく永遠に広がり続けています

1人の如来の「授記」により、
無限の宇宙(思考)が生まれ、
融通無碍に果てなく拡大していく
形にならない最も大きな「無限」である

同時に、それは、「何もない」「真空」
=「無生法認

「すべての生きとし生けるものが、
如来となり、授記を授けて、入滅した状態」
が、「多宝如来」

「如来の全身が一塊になった状態」が安置されているのが、多宝如来の「多宝塔」です

妙音菩薩が見たいと言った
「多宝如来の遺骨の全体」

融通無碍に繋がりあった世界が、無限に
重なり合って一つになった世界が
「多宝如来」=「無生法認」

すべての生きとし生けるものが入滅した状態

「多宝如来」「無生法認」

これが、「何も始まっていない」状態
「さとり」の状態

「無生法認」を理解することが、
「如来の悟り」です

これを、説き明かしているのが、『法華経』の
見宝塔品」と「如来寿量品」です。

(「授記」について、詳しく見たい方は
法華経の核心は「授記」をご覧ください)


僕たちはみんな「無生法認」    「多宝如来」

「無生法認」とは、、

本来、何も生じていないことを容認する知、この容認する知性

果てのない「無限」である、と同時に、
何も始まっていない

果てのない「無限」を理解することで、
何もない「無」を理解する。

物理学では、「相補性
量子エンタングルメント」といいます
(詳しくは、量子もつれから、無限を悟る!をご覧ください)


「何もないことがすべてである」
という真理を、
『法華経』を読み、考え、理解する
そして、理解したことを他の人たちにも、
理解させる、
こうして、何もない存在は、
無限のキャラクターを生み出し
自らが「何もない」を認識していきます

これが、存在の自己認識作用であり、
理に適った生き方になります

つまり、自らが「」であることを思い出す、そして、
他の人達にも、本当の自分が「仏」であり
永遠、不滅の存在
であることを、
思い出させてあげる


『法華経』で、説かれる悟りとは、
自らが如来となり、
自らの『法華経』を説き明かし、
弟子たちを解脱させ、
帰依させ、「虚空会」に昇らせて
授記」を授ける、

さらに、その弟子たちも、
如来になり弟子たちに「授記」を授ける

このように果てなく、無限に宇宙を拡大していく
この存在の仕組み(授記の仕組み)を理解することが、
この上なく完全な悟り」に至る道です

何もない真空(多宝塔)には、
すべての情報(思考)が入っています

完成した、何もない真空(多宝如来)からとらえれば、僕たち全生命の
すべてが過去になります、

現在の僕たちの未来世が、
多宝如来=「無生法認」です

僕たちは、多宝如来の過去世の1つです、
僕たち全生命のゴールは「多宝如来」であり、
「何も始まってない」「無生法認」なんです

僕もあなたも、あらゆる生命が、如来となり、
虚空会で、弟子たちに「授記」を授けている世界

全生命が、如来になって入滅している状態「多宝如来」「多宝塔」は、既にあるのです!
それが、真空、真我です

お釈迦様はこの真空のことを、「多宝塔」という言葉に、喩えました

こうして、あらゆる生命は、
「法華経」に出会い、如来に出会い、
解脱させてもらって、菩薩になり
いずれみんな「多宝如来」になるのです

というより、既に皆さん仏そのもの、
多宝如来なんですよ(^^)☆

思い出しましたか?

(詳しくは、「見宝塔品」から真空の構造を悟る、をご覧ください)


すべては方便(仮想ストーリー)

如来は巧妙な手段(巧みな方便)を用いて、衆生を教え導く

すべては、如来の「たとえ」話
巧妙な手段(巧みな方便)だった!!

「如来寿量品」の中では、

お釈迦様(無生法認)は、数えることもできないほど、多くの世界で、様々な如来になって、あちこちで教えを説いてきた、
と言われます、しかも、
その間には、私は燃燈仏をはじめとして、
もろもろの如来を賞讃した。
そして、これら如来たちの、
完全な「さとり」のために、
余は巧妙な手段を用いて教えを説く現実の手段をつくり出したのだ。
(中略)、

法華経(下)(岩波文庫)


《小宮さん解説》

如来は完全な涅槃に入ったことはない、と言われていますが
要するに、涅槃に入った如来たちの姿は、
実は、自分が語っている「言葉」であって、
それは、「方便」なんだよ、と

実は自分は「何もない真空」であって、
今も真空であって、永遠に真空であり続けるんだけど、

この3次元世界に形をもった時だけ、
言葉として、
自分は「無限」であって、
同時にそれは、「何もない」ってことを
悟るんだよ、と

私は「方便」で涅槃に入った姿を現してるだけで、
実は死んではないんだよ、と
死んでないどころか、永遠に真空であって、
何も始まってもいないんだよ
、と

入滅すること自体が、
1つの「方便」であって、
実は、永遠に生きている、真空なんだよ、と言っています

如来は、3次元世界をつくって
「授記を授ける」という、現実の手段をつくり出した、と
真空が自らを納得するためにつくった、
仮想ストーリー
この世界も全部たとえ」の世界なんだよ、と

このように、如来は巧妙な手段(巧みな方便)で、
この世界を「たとえ」にして、
「何もない真空」のメカニズムを説き明かします

「悟り」=何も始まっていない状態
「無生法認」
を理解すること

如来が語る『法華経』の「たとえ」から
さとる

無生法認の本当の姿
如来の全身が一塊になった姿
すべての如来が入滅した状態の姿

これら、目に見えないものを「たとえ」から、理解して「さとる

何もない真空の世界、
形にならない、果てのない、
永遠に広がり続けている世界

何もない「無生法認」
「仏国土」「虚空会」「多宝塔」
「如来」「菩薩」
などの
如来の「たとえ話」言葉」から理解する

この理解できないことを理解することを
さとり」といいます

[小宮光二さんの解説より引用]

如来の視点(如実知見)とは

「如来寿量品」の中で、お釈迦様が、
三界(=無生法認)について語っています

「三界」とは、欲界、色界、無色界、という3つの世界のことであり、衆生が生死を繰り返しながら輪廻する世界をその三つに分けたもの

ウィキペディアより


仏教では、我々の精神の構造を、
11次元構造に分けて説明されています

4つの空(三千世界、三千億度、無限億度、全創造世界)が重なり合っています

参考までに、「次元構造図」もご覧ください
(自分で書き込みしてますので、ご了承ください)

次元構造図 真訳「法華経」より


如来は三界をありのままに見る

すなわち三界は、
生まれず、死なず、変化せず、
生ぜず、流転せず、完成せず、
真実でもなければ、
真実でないものでもなく、
存在するものでなければ、
存在しないものでもなく、
このようなものでなければ
別のものでもなく、
偽りでもなければ偽りでないものでもなく、
別のものでもなければ、
そのようなものでもない、
と見るのである。

「法華経」下(岩波文庫)「如来寿量品」より


無生法認は、真実でも偽りでもない、
真実や偽り、正しいとか間違ってる、
善と悪といった、ものは
3次元の自我の視点であり、
無生法認は人間の概念も当てはまらない、
人間を超えた視点です

無生法認」(如来)の視点は、
何もない視点から無限の世界を観ている

ありのままの真実の姿
何もない」真空を観ているのです
ただそれだけなのです

如来が三界を見るのは、愚かな衆が見るのとは異なるのだ、
如来は実に如実に見るのであって、この点において見誤ることはない。

と、お釈迦様は語っています

如実知見」とは、(現実をありのままに見抜く、真理、本当の姿を見極める)

「観世音菩薩の眼「観自在力」で観る」
宇宙が始まる前の、時間も空間もない、
「何もない真空」を観る力
心眼で宇宙の始まる前の真空を見る力、

何もない視点から無限の世界を観ている、
これを「観自在力」という

観自在力とは、法華経を読んでその意味が、本当にわかる力、
何もないからすべてである
無生法認」を理解する力

「何もない真空」をみて、
なぜこの宇宙、この世界が生まれたのか?を観る力

「何もない真空」では、
解脱した、如来と弟子達による、
教えの会合「虚空会」が開かれている

それを見るたった1つの方法は、
3次元世界に生まれてきて、
如来の残した、「法華経」を読むこと
なぜなら、そこに、真空(如来)がどのようにビッグバンを起こしたのかが、書いてある


小宮光二さんの解説、要約

何もない真空のメカニズム

この3次元世界は、如来(真空)が巧妙な手段で想像した喩えの世界なんだよ

何もない真空(無生法認)は、
3次元世界をつくって、
如来は弟子たちを「解脱」させ
授記を授けた」という、
方便」、喩えであって
この世界は仮想映像であって、
ストーリーなんだよ、

要するに、「たとえ」の世界だっていうこと
真空は、如来、菩薩、仏国土、虚空会
さとりを開いた
という「たとえ」によって、

何もない真空が自らを認識している、
自己認識作用であり
この世界自体が、真空が自らを納得するためにつくった世界

さとりも、如来も虚空会も
たとえ」であって
ストーリーであって、
全部「たとえ」なんだよ

それでも、自分が、無生法認を悟って、
他の人たちにも、無生法認であることを思い出させてあげなさい、ということ

この生き方しかないんで、

「法華経」しかない

(菩薩の勉強会のお話より)


まとめ

なぜ宇宙が生まれてきたのか?
僕たち生命は、なぜ生まれてくるのか?

その答えは、本当の自分を知るためでした

その答えが書いてある
「法華経」を読むために
生まれてきたことがわかりました

過去世に如来の「命令」を受けて、
「法華経を広めます!」と「誓って」いたから、自らの意思で生まれてきて、

今生も、「法華経」を学び、広めて、
「虚空会」に参加して、「授記」を授かり

そして、現一切色身三昧で、
ビッグバンを起こし、自らの精神の中に、
3次元世界をつくり出して、

生まれ変わった世界で如来となり、
虚空会」を主催して
己の「法華経」を語り
弟子たちに「授記」を授け、
この上ない完全なさとりに至る、滅尽

無限に宇宙を生み出し、
永遠に叡智を拡大する(塔を建立する)
という
これが自らを知りたいという、
存在の自己認識作用でした

何もない真空(無生法認)は、
自らを知る
ために、
時間、空間をつくり、仮想現実をつくり出し、
その中で、肉体をもって、
法華経を読むために
自らビッグバンを起こして3次元世界に生まれて来ます

すべては如来の巧妙な手段(巧みな方便)でした

この「無」であり「無限」である
真空であり、全創造世界が
本当の自分の姿だと、
思い出し

すべての生きとし生けるものが、
悟りきった世界

終わりが同時に始まりでもあった

誕生、維持、消滅が同時に存在する

融通無碍に拡大し続ける己自身の姿であり

すべてであった

そして、なにも始まってなかったんだ、、
と納得する


自らを知りたい、
存在は、自らを認識する仕組みになっています

これが、存在の自己認識作用です

この仮想世界は、存在のゲームです!

巧妙な手段で、生きとし生けるものたちを、
悟らせ、如来にしていくという
存在が、自らを知るための如来の遊戯
(存在のゲーム)でした

実は、あなたが、この世界を生み出した
創造主
であり、主人公です

この存在のゲームは、
なぜこの宇宙は生まれたのか?

この世界の真理、宇宙の理を探究することから、始まります

このゲームの構造と仕組みを理解して、
この世界はこうなっているんだ!と

よし!このゲームをクリアしよう!
この上ない完全な悟りを得よう!と、
菩提心を起こし
発心し、ログインします

まずは、
この3次元世界は幻想であることを理解して、

色即是空を悟る
「相対論」と「量子論」
「主観」と「客観」の合一、
「自我」と「真我」を合一して、

解脱」します

そこからが菩薩行のスタートです

その世界には、必ず正法の如来の第5の教え「法華経」があります

この世界の取り扱い説明書「法華経」に出会えれば、
必ずこの上ない完全な悟りに至ることができます

その時代に如来がいれば、弟子となり、
帰依して、虚空会に参加して
授記を受けてください
そうすれば、自らの如来の一生と繋がります

そして、「法華経」を学び、
縁ある人々に伝え、善根を積み重ねて、
スーパー大菩薩へと成長して、

いよいよ自ら如来となり、「虚空会」開き
授記」を授けて、弟子たちを如来にしていきます

これで、融通無碍の世界が無限に永遠に生み出され

「何もないことが、すべてである」
「何も始まってなかったんだ」

「無生法認」を悟ります

あなたも無限の如来の1人となり
見事に「多宝塔」に入り、入滅、完成です!

同時にそれは、無限の始まりでもあります

「よいかな、よいかな!」と多宝如来(真我)が称賛してくれています

「悟り」という、み出す、
宝生(ほうじょう)世界で
この果てのない永遠に続く、
存在のゲームを、皆さんも始めてみませんか?

始まりも終わりもありませんが、、(笑)

菩提心と勇猛心をもって
『法華経を学び広めよう』という
「意志」があれば

如来の寿命、永遠の命に
この上ない完全な「さとり」の境地に
入ることができます!

皆さまにも、仏の叡智と、
『法華経』とのご縁がおとずれますように☆

最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!合掌。



参考動画&著書


YouTube
・「koji.sDeepMax」

・You Tube【如来寿量品】再生リスト


[参考著書]
・岩波文庫「法華経」上、中、下


・真訳「法華経」---釈迦の「授記」によって生み出された全創造世界の秘密

☆YouTubeチャンネルも始めました☆

・「法華経を語る人のためのチャンネル」をYouTubeでみる


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