小島 鐵也

氷河期世代ユニオン代表:雇用、労働、貧困、就活、民主主義、表現規制、経済、憲法…などの…

小島 鐵也

氷河期世代ユニオン代表:雇用、労働、貧困、就活、民主主義、表現規制、経済、憲法…などのテーマについてツイート/アクティビズム/ゆるい繋がり/デザイン

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氷河期世代に関する某政党への回答

大手労働組合を支持母体とする某政党が就職氷河期世代に特化した政策立案に向けたアンケートを募集していたため、以下の通り回答させていただきました。 当事者への支援について◾️支援期間の延長について 政府は2019年12月、就職氷河期世代の雇用問題について「今後3年間で正社員を30万人増やす」という政策目標を掲げたものの達成できず、さらに2年間の延長措置をとりました。その期限が来年3月31日に迫っていますが、もし目標が達成される見込みがない場合、期限を定めず、目標が達成されるま

    • 氷河期世代ユニオンが目指すもの

      私がこの活動を始めたのが2007年なので、もう16〜7年ほどになりますが、2019年から遅まきながら政府の支援策が開始され、最近ようやく当事者からも政治に対する不満の声が上がり始めるようになりました。そこで改めて氷河期世代ユニオンが目指すものはなにか?ということについて説明したいと思います。 苦労が報われる社会 まず何よりも、当事者1人1人がこれまでの苦労が報われて、残りの人生を幸福に生きられるようにすること、これは活動の軸でもあり、これまでも重要視してきたことです。

      • 世代間の氷河期世代に対する認識のズレ

        先日、某評論家のnoteにコメントしたところ、読者の方から様々なご意見をいただきました。 こちらの投稿の結論を要約すると「氷河期世代は今の幸せを噛みしめろ、全て自分の選択の結果だ、文句を言うな」という内容(と私は解釈しました)です。これに対し私は以下のようにコメントしました。 ーーーーーーーー 専門でない方が想像で記事を書かれることはお控えになられたほうが良いと思います。氷河期世代である人たちの大多数は何も特殊な生き方をしようとしていたわけではありません。学校を卒業する

        • 山上容疑者についての考察(Hさんへの手紙)

          安倍元首相銃撃事件について、山上容疑者の動機が家族を死に追いやり破局に導いた宗教団体に対する怨恨であるのか、それとも報道されていない別の真実があるのか、現時点で定かではありませんが、Twitterなどのコメントを見ていると、決して少なくない数の人たちが山上容疑者に対する同情の念を抱いているように私には見受けられます。勿論どのような事情であれ殺人は許されない犯罪であり、山上容疑者が法によって処罰されるのは当然のことではありますが、それとは別になぜ山上容疑者に多くの同情が寄せられ

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          氷河期世代がお勧めするエンタメ作品

          これまでの ZOOM ミーティングで皆さまからご推挙いただいたエンタメ作品をまとめました。お正月休みのお供にどうぞ!😄(お勧めしたのに入ってないものがある場合はご指摘ください)アマゾンのプライム特典や無料体験期間を利用して無料で見れるものも多数あります!😆 《映画》Amazon prime video プライム特典 ・トレインスポッティング(監督:ダニー・ボイル) ・トレインスポッティング2(監督:ダニー・ボイル) ・香港製造(監督:フルーツ・チャン) ・マルクス・エンゲル

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          ルポ 就活デモ2020

          先日、約10年ぶりに復活するらしいという噂を聞きつけて、11月23日(勤労感謝の日)に決行された”就活デモ”に参加してきた。就活デモとは学生が就活(就職活動)に対する諸々の不満をぶつけるために、2009年に最初の就活デモが決行されて以来3年連続で実施されたもので、2011年を最後に途絶えていた学生主体のデモのことだ。勤労感謝の日に敢えてこのデモをおこなうのは過去3回ともこの日におこなわれた就活デモへのオマージュらしい。私は当事者ではなかったもののその3回のデモ全てに参加してい

          ルポ 就活デモ2020

          2040年のコロナ世代たちへ

          コロナ世代  今年度の大卒求人倍率が昨年度の1.83から1.53(6月時点)に下がった。これは2008年のリーマンショック後を超える急激な下げ幅だ。1年上の先輩が売り手市場の中で就職を決めたことを考えると当事者はやりきれない思いだろう。この国では学校を卒業するタイミングで人生がほぼ決まってしまう。日本企業の頑迷な新卒信仰は一度卒業してしまった学生を評価対象とせず、たとえ第二新卒枠で応募があっても新卒より劣るものと見做すからだ。さらにコロナ禍が長引けばその第二新卒枠も無くなり

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          「大卒」とは何か?

           「大卒」という言葉を聞いてあなたは何を思い浮かべるだろうか?過酷な受験戦争を乗り越えた証?人生を優位に切り開くためのパスポート?もし今あなたがそのような想像をしたとしたら、ここから先の記事を読んでほしい(図は男女別大学進学率)。 大学進学倍率 現在、大学進学率は約55%と言われている。実に2人に1人以上が大学に進学する時代だ。あなたの時代はどうだっただろうか?恐らく同年代の3〜4人に1人くらいしか大学に進学できなかったと思う。もしあなたと同年代の人がどれくらい大学に進学し

          「大卒」とは何か?

          政治が命を選別するとはどういうことか?

          選別はすでにおこなわれている そもそも私たちはすでに選別を受けている。冒頭の図をご覧いただきたい。日本の政治は長らく少子化対策には消極的だったため出生率は減少の一途を辿っている。とりわけ氷河期世代は第三次ベビーブームの牽引役となるはずだったが卒業年が不況と重なり希望通りの就職ができず、雇用も不安定だったため家庭を築くことはおろか結婚もしていないという人が他の世代に比べて多い。これはこの世代の遺伝子をなるべく残さないように政治が命を”選別”したと見ることもできる。このように表面

          政治が命を選別するとはどういうことか?

          れいわ新選組「命の選別」騒動の顛末

          経緯  れいわ新選組が揺れている。いったい何が起きているのか?この間のニュースを追えていなかった方のために経緯を解説する。  7月3日、れいわ新選組の大西つねき氏が週2〜3回ほど配信している自身のLIVE配信チャンネル(当該回は”「正しさ依存症」とそれを生み出す教育について”と題されていた)において、新型コロナに関する話題に触れた際に視聴者から寄せられるチャットに答える形で以下のように発言した。 「高齢者は死んでいいのか?高齢者は死ぬ確率は高いし、そもそもね…その話しま

          れいわ新選組「命の選別」騒動の顛末