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「景品表示法 執行事例データベース」の使い方

こんにちは、弁護士の増田昂治と申します。
本noteでは、私が運営する「景品表示法 執行事例データベース」の使い方をご説明します。

その前に簡単にご説明すると、「景品表示法 執行事例データベース」は、その名のとおり、景品表示法の執行、すなわち景品表示法に基づく措置命令、課徴金納付命令等の執行事例(違反事例)を集積した、調査・研究用のデータベースです。
2009年の消費者庁設立以降、同庁が行った全ての処分等を収録しているだけでなく、フリーワード検索やタグ検索(フィルター)機能も備えており、また事案の理解に役立つ参考情報もご覧いただけます。


1 基本的な構成

(1)年度別タブ

「SEARCH」の直下には、以下のように年度別のタブがあります。

年度別のタブ

年度を問わず処分等を見たい場合には「ALL」タブを、特定の年度の処分等を見たい場合には「○○年度」タブを選択してください。
特に後述の検索機能を利用する場合には全ての処分等を検索対象としたいことが多いと思いますので、「ALL」タブの利用頻度が最も高くなるのではないでしょうか

(2)行の見方

1つの処分等ごとに、1つの行(横列)が割り当てられています。

なお、各タブは、最初はそれぞれ50~100行のみが表示される設定となっています。そのため、特に「ALL」タブでは、全ての行を確認するためには最終行の下部に表示される「↓さらに読み込む」をクリックする必要があります。

下部の「↓さらに読み込む」をクリック

(3)列の見方

列(縦列)には、以下の10項目が設定されています。

①「No.」:処分書等の番号。クリックすると固有のページを開くことができますが、固有のページのみに記載されている情報はほぼ無いため、特に開く意味はありません。

②「処分日」:処分等が行われた日。

③「処分内容」:措置命令、課徴金納付命令又は警告のいずれかの分類。

④「違反類型」:優良誤認、有利誤認、原産国告示、おとり広告告示、ステマ告示又は老人ホーム告示のいずれかの分類。

⑤「商品・役務」:不当表示に係る商品又は役務(サービス)。

⑥「あたかも表示」:処分書上で「あたかも、~~かのように示す表示」という形で認定された(一部除く)不当表示の内容。

⑦「実際」:不当表示に係る商品又は役務の実際の内容や取引条件。

⑧「論点タグ」:私が設定したオリジナルの論点タグ。事業分野、不当表示の類型、商品等の分類、法的論点など様々なタグが設定されています。

⑨「備考」:処分等に関連する参考情報。一言コメントの他、参考になるウェブページ、措置命令と課徴金納付命令のリファレンスなどの情報を記載していますが、記載がないものもあります。

⑩「出典」:処分等の公表文が掲載されているウェブページ。出典元は消費者庁HP又は公正取引委員会HPですが、掲載が終了されているものもあります。

後述の検索機能との関係では、特に⑧「論点タグ」が有用かと思いますので、是非ご活用ください。

2 検索機能

(1)フリーワード検索

フリーワード検索では、任意の文字列で処分等を検索することができます。
ポインターを表の右上に持っていき、表示された虫眼鏡マークを押すことで、検索窓を表示させることができます。

表右上の検索窓

フリーワード検索は、特に、⑤「商品・役務」⑥「あたかも表示」⑦「実際」及び⑨「備考」に着目した検索を実行したい場合に有用です。

(2)タグ検索(フィルター)

タグ検索(フィルター)では、設定されたタグ(フィルターオプション)から処分等を絞り込むことができます。

ポインターを表の右上に持っていくことで表示される3本線をクリックすると…

表右上の三本線

このようにフィルター対象が表示されます。

フィルター対象

このうち、例えば「論点タグ」をクリックすると、表の左上に選択可能なオプション(タグ)が表示されますので、検索したいタグにチェックを入れてください。

タグ検索(フィルター)は、特に、④「違反類型」及び⑧「論点タグ」に着目した検索を実行したい場合に有用です。

なお、フィルター設定を元に戻したい場合には、表の右上に表示される「リセット」ボタンを押してください。

ポインターを持っていくと表示されます

3 おわりに

「景品表示法 執行事例データベース」は、全て手作業で作成されています。そのため、まだまだ荒い部分があり、また誤記などもあるかもしれませんが、随時見直しを行い、アップデートを図っていく予定です。
このデータベースが皆様の日々のリサーチや研究のお役に立てば、望外の喜びです。

(もしよろしければ、プロフィールもご笑覧ください ↓ )

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