ベネフィットを考える
企業研修に行くと、よく幹部の方から「社員のモチベーションが低くて困っています」というお話を伺います。
そこで「モチベーションが上がるものってなんだと思いますか?」とお聞きすると、困った顔をされる方が多いのです。
「やる気スイッチ」はどこにあるのか、今日はそんなお話をさせていただきたいと思います。
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鳥取一の進学校・米子東をセンバツに導いた「超合理的思考法」とは
ー部員16人の公立校はなぜ躍進できたのかー
http://bunshun.jp/articles/-/10511
(文春オンライン19.1.25)
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今回も、前回に引き続き、下記の部分から。
「甲子園に行きたい!」ではなく「甲子園に行ったらどんないいことがあるの?」
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目標設定ができたら、次に必要なのが『目的の確認』なのだという。
「目的ってどういうことかというと、人は目標自体が欲しいわけではなくて、それが達成された時に得られる何かが欲しいわけですよね。感情とか、対価とか。
『甲子園に行きたい!』という目標でも、甲子園に行くこと自体が目的ではなくて、甲子園に行ったときに得られる何かが欲しいわけです。
なぜ自分はその目標を達成したいのかということを明確にするんですね。
その目標を達成したら自分や他者、社会にどんないい影響があるのかということを理解する。
これが明確になると、とにかく目標に向かう行動が加速するんです。ただ『甲子園に行きたいです』じゃなくて『じゃあ甲子園に出場したらどんないいことがあるの?』と考える。
長くやっていればモチベーションが下がるときはどうしてもある。
そういう時はこの目的に立ち返って、頑張る理由を再確認するんです。
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この部分の、特に下記に注目です。
「人は目標自体が欲しいわけではなくて、それが達成された時に得られる何かが欲しいわけですよね。」
と文章にしたら当たり前ですが、非常に興味深いことが書かれています。
また、「長くやっていればモチベーションが下がるときはどうしてもある。そういう時はこの目的に立ち返って、頑張る理由を再確認するんです。」
メンタルトレーニングの技術の中で、冷静になって客観的に状況を整理する手法があります。まさにこの場合に役に立ちますよね。今頑張っている「目的」を自分で再確認する。
だから、今、頑張れる。
皆さんも今までを思い返して頂いたら、そんな場面があったのではないでしょうか。
人それぞれ、目的やそのモチベーションが異なるのです。
これだけを知っておくだけでコミュニケーションの課題も随分と解消されると思います。
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