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トカゲにガウディ。

「スパニッシュアパートメント」という映画も
バルセロナを舞台にした映画の中で、
私のお気に入りの1本だ。
映画の中ではまだユーロではない「ペセタ」通貨を使っていたのも印象的だった。
世界中から留学に来ている外国人が、シェアハウスで暮らしている日常なのだが、青春を謳歌している感じがはちゃめちゃでなかなか面白く観た映画だ。バルセロナを楽しむついでに是非観てほしい。

そのスパニッシュアパートメントで、主人公が恋に落ちる主婦とのシーンで出てくるのが

「グエル公園」

ガウディの活動を支えていたグエル氏とガウディが理想にしていたのは
ここを分譲住宅にする事だったそうだ。
ガウディも自身の父と姪と暮らすために家を建てている。
でも、バルセロナは海から山にかけてなだらかな坂になっている街。グエル公園は言ってしまえばその頂上に値するような場所にある。
そこまでの車も十分ではなかった時代には
なかなか暮らし辛かった事もあったり、
ガウディやグエル氏の奇抜なデザインに人々はついていけず、結局2人以外の買い手は現れなかったとか。
ガウディ自身も晩年はサグラダファミリアにある一室で過ごしていたようなので、バルセロナが一望出来る場所なのになんとも勿体無い。


朝の8時まで有料エリアも無料で入れる公園で、有料エリアに入らなくても私としては十分に公園を堪能出来る場所だと思う。
私自身は朝早くからわざわざ行く程のものでもない、と言った所が正直なところなのでわざわざ早起きしてまで行ったことは一度もない。

でも行ったからには波打つベンチに座りたいし
こいつも見ないといけない、
トカゲ。
大体みんなこのトカゲに会いに行く。
これを見ずしてバルセロナに来たなんて言えない!なんていう人もいるが、
これを見なくてもバルセロナに来たと十分に行って頂いて構わない、と思う。

このトカゲは一説にはドラゴンなのだとか。

うむ。
私にはドラゴンというより、やはりガラパゴス諸島に生存するハイブリットイグアナにしか見えない。

ハイブリッドイグアナは私のお気に入りの生き物なので、画像を拝借し、見せたいところだが著作権とやらが怖いのでやめておく。

しかし、自分が住もうとしている分譲住宅地の入り口にこんな奇妙な置物があるとするならば、ここへ住む事も色々考えてしまいそうだ。

世界遺産エリアに生息している貴重なトカゲではあるが。

ちなみに私はグエルさん繋がりで言うと、このグエル公園よりも、グエルさんが実際に住んでいた
グエル邸の方が好きだ。
ひっそりと街中に佇んでおり、グエル公園程の存在感を出していない、控えめな感じも良い。

ただの窓枠にステンドグラスも粋。


階段。
影絵遊びをしているような
自宅の階段の手すりの形にしてはおしゃれ過ぎてたまらない。

バルセロナの色んなところに散りばめられているガウディの結晶のほんの一部だけれど、
唯一無二の何かが存在している街、バルセロナ。


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