見出し画像

録音と打ち合わせ、そして「大いなる不在」先行上映

なんだか久しぶりの東京でした。依頼を受ける(かもしれない)映画の打ち合わせを2件、そして詩人、菅原敏さんの朗読のレコーディング、昨年音楽を手がけた映画「大いなる不在」の先行上映と、一気に数件の予定を詰め込んだ出張でした。

毎度のように、3日目あたりから田舎に引っ込みたくなります。東京滞在時は移動の都合の良い都心のホテルを選ぶのですが、次からは郊外を選ぼうかな、なんて思ったりします。

ーーー

2件の打ち合わせ(というか顔合わせ的雑談)は純粋に楽しく、お会いできて本当によかった。映画のような制作期間が長い仕事の場合、たとえ全てリモートで完遂できてしまうとしても直接会っておくのと会わないのとではやりやすさが全く違います。

その人の言葉選びや口調や仕草を知っておくのはすごく大事なんですね。きっと。

ーーー

菅原敏さんという詩人は、本当に声がいい。朗読も上手で、録音していて気持ちの良い方でした。彼とはとあるホテルのコンテンツを一緒に制作しているのですが、こちらもいろいろと話が弾みました。

彼が音楽畑の出であること、共通の知り合いがいたことなど、こういうのって良い出会いだなぁとしみじみ。

ーーー

6/13は「大いなる不在」の先行上映で渋谷のユーロライブへ。GAGAさんが席を用意してくれました。昨年の東宝スタジオでの試写以来、約1年ぶりにスクリーンで観たのですが、やはりとてつもなく素晴らしい映画だと再認識しました。

上映後は近浦監督の挨拶とQ&A。僕のことも紹介いただいたおかげで、終了後に何人かのお客さんとコミュニケーションをとることができた。すごく好評をいただけたので、素直にとても嬉しかった。

質問にもあった音について。この映画は本当に音と音楽にこだわった映画でした。東宝のダビングスタジオを2週間近く使ったミックスで、音楽の位相、配置、ボリュームをかなり入念に詰めました。僕は映画がよくなるのであれば自分の音楽はどういじってもらっても構わないというスタンスなので、リレコーディングミキサーの野村さんとサウンドデザインの大保さんとすごくグッドなチームワークを築けたのではないかと思っています。

映画を観たら分かりますが、環境音だけでなく音楽も後ろや横から流れてきたりします。おもしろい体験です。

こうやって音にこだわった作品に参加できたのはすごく幸運なことです。音楽家冥利に尽きますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?