書評 『大きな嘘の木の下で』 Part2「幸せ」について

#書評 #大きな嘘の木の下で #日本語教育

「幸せ」ということばは状態を表すものではなく、瞬間、瞬間に感じる感情を表すものである。

そもそも、他人の感情をコントロールすることに無理がある。もしそれができたとしても、感情というのは相対的なものなので、24時間365日ずっとその感情を継続させることなんてできない。

誰かを幸せにしようと思っている人は、思い上がりで、自分の幸せ基準を相手に押し付けているに過ぎない。


これは目から鱗でした。

確かにそうですよね。
私はこれまで、深く考えずになんとなく幸せということばを使ってしまっていました。
また、後半部分は私にも思い当たる節があります。
他人のためにこんなに頑張ったり妥協しているのに、なんで分かってくれないんだという怒りや諦めの気持ちは、自分の幸せ基準を押し付けているから出てくるんですよね。
そんなことに気づかせてくれくれました。


誰かを幸せにするなんてことは考えない方がいい。

ただし、

自分の気持ちの持ちようや行動が、
誰かの心が豊かになるきっかけになることはあるはず。

心が豊かになれば、幸せを感じやすい体質になる。

その誰かが、また他の誰かにいい影響を与えていく。

そんな世界に生きていたいと私は思います。


つづく

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