kojico

42歳、夫と小学生の息子1人。保育士として過ごす毎日。ある日突然の乳がん告知で世界は一…

kojico

42歳、夫と小学生の息子1人。保育士として過ごす毎日。ある日突然の乳がん告知で世界は一変しました。そんな現在進行形の闘病記です。どなたかのお役に立てれば嬉しいです。

最近の記事

頭皮冷却「PAXMAN」について

これから抗がん剤治療を行なう方、病院に頭皮冷却システムがあって検討している方へ、参考までに私の経過を書いておきたいと思います。 まずはじめに、頭皮冷却って何?というところからですが、乳がんで抗がん剤を使用する場合ほとんどの人が髪がほぼ全て抜けてしまいます。 でも、頭皮冷却システムで点滴と同時に頭を冷やし続けると、抜け毛を予防することができるのです。 いいことだらけのこの頭皮冷却システムですが、全ての病院で受けられる訳ではありません。設備投資や看護師さんの負担もあり、なか

    • 病院選びについて

      はじめに乳がんの告知を受けるのは入院設備のないクリニックであることが多いと思います。 そこから悩む暇もないくらいのスピードで病院選びから治療まで始まってしまう。 私のように遠回りして転院する手間をかけてしまうと、治療開始も遅れてしまったり、同じ検査を何度も受けることになったりとデメリットもあります。 病院選びはその後の治療を進める上で本当に重要です。実際に闘病中の私が考える病院選びのポイントは以下になります。 ①自宅からできるだけ近い ②抗がん剤を受ける場合は腫瘍内科

      • ネットの情報ばかりに頼らない

        突然ですが、あなたがいきなり乳がんと診断されたらどうしますか?パニックの中でどうやって情報を得ようとしますか? ガンが分かったとき、私はすぐにネットで検索魔になりました。そして調べて調べてどんどん不安になりました。 そんな中青白い顔で生検しに行き、医師にあまりネットを見ないように言われ、乳がんについて書かれたパンフレットを渡されました。 乳がん治療はここ数年のあいだにも、どんどん進化しています。ネットの情報はいつ書いたものかも分からないし、そもそも正しいかもわかりません

        • 抗がん剤スタート

          2024年3月下旬、抗がん剤が始まる。 抗がん剤は全部で16回のスケジュール。 前半は毎週12回連続投与、後半は3週毎に4回投与の予定で、前半と後半で薬剤が変わる。 前半は、キイトルーダ、パクリタキセル、カルボプラチンの3種類。 1週目は3種類全てを、2-3週目はパクリタキセルとカルボプラチンの2種類のみ。これを1クールとして全部で4クール行う。 朝8時半から事前の採血。9時半から診察、吐き気止めや抗がん剤の投与が約3時間。さらに頭皮冷却に2時間かかるため毎回1日仕事

        頭皮冷却「PAXMAN」について

          転院先

          転院先は東京のど真ん中にあった。 近代的なビルで一見するとホテルと見間違うような豪華さだ。 地域連携室の尽力のおかげで2日後に診察が受けられることになった。師匠が一緒ということで主治医もあっさり決まった。 夫と共に診察に行く。主治医は乳腺外科の部長で、よくランキングなどに名前が上がる、いわゆる権威と言われる方だった。 恐る恐るキイトルーダを使用したいと伝えると、 「せっかく良く効く薬が認可されたのに、昔ながらの処方で治療をする必要はないでしょう。キイトルーダを使いましょ

          サブタイプ決定から転院へ

          翌週治療方針を聞くため病院へ。 乳がんには主にホルモン剤が効くルミナールA、Bと、抗がん剤が効くHER2、トリプルネガティブという4つの型に分類される。 一般的にルミナール→HER2→トリプルネガティブの順番で予後不良となることが分かっている。 核グレードが3だった時点でルミナールAではないと医師に言われていたため、できれば一番予後不良のトリプルネガティブ以外であってほしいと思っていた。 また、転移の有無が分かるPETの結果も同時に聞くためかなり緊張して病院に向かった

          サブタイプ決定から転院へ

          紹介先へ

          紹介先の病院には電車とバスを乗り継いで自宅から1時間のところにあった。 自宅近くの総合病院はどこもいっぱいで、手術まで4ヶ月は待つこと、さらに医師の古巣なので自由がきくことが理由だったが、治療するのにこんなに遠い病院まで通えるのか不安になった。 少しの待ち時間で診察に呼ばれ、MRIの結果反対側にも怪しい影があることが分かったため再度エコーをする。 MRIでは見えるがエコーでいくら見ても確認できない その場合は良性の場合が多いとのことで経過観察となった。 主治医はおそ

          確定

          1週間後、夫と病院へ。 医師から改めてガンだと告げられた。 先週すぐに手術と言っていた医師だったが、 生検の結果、 浸潤性入管がん 核グレード3 だと伝えられた。 サブタイプはまだ分からないが予後のいいタイプではなさそうなので、もしかすると先に抗がん剤をするかもしれないと言われた。 先週悪いタイプではなさそうだと言われていたので、急に不安になった私。 「先生、完治できますよね?」 医師 「ステージも軽い、充分にできると思っています」 また、このタイプは抗がん剤が

          生検

          翌日になり違う乳腺クリニックへ。 改めてマンモとエコー、生検を行う。 やけに若くタメ口な医師だが 親切に説明してくれた。 ・ほぼがんだろう ・見た目ではそれほど悪性に見えない ・脇のリンパに1箇所転移がみられる ・多分ステージ2a 1週間の生検結果の予約とそれまでにMRIをする 1週間後結果を渡すのでその足で紹介する病院へ行くように指示された。

          頭の中が真っ白に

          結局その日は眠れずに朝を迎えた。 夫にしこりがあることを伝え、確認してもらう。「確かにあるね、今すぐ病院に予約を取って」 その場でかかりつけの乳腺外科に予約し、 1週間後に受診となった。 3年前に健康診断で良性の線腫が見つかってから、 毎年乳がん検診は受けていた。 ただ去年は妊娠と流産があり、 1年10ヶ月ぶりの受診となってしまった。 1週間後、 病院でエコーとマンモグラフィーを受ける。 「繊維線腫は変わらずだね」 気になるしこりがあると伝えると、エコーを見ながら医

          頭の中が真っ白に

          あの日から時間が止まった

          これはまずいかもしれない。 そう思ったのは2024年2月。 家族旅行でスキーに来ていた白馬でのことだった。 滞在先のホテルでなかなか寝付けず、 何となく某ブログの見出しを眺めると 乳がんで末期の方のblogが目に留まった。 若いのに大変だなと思いつつ読み進めながら 何となく自分の胸をさすると 骨のような硬いものが指に触れた。 まさかな… 何度も確認するが、間違いないしこりだ。 頭が真っ白になった。

          あの日から時間が止まった