第16回【自分の読みたい雑誌を勝手に考えてみた】
2018年12月4日公開 37分46秒
「いんよう!」アップルポッドキャストの当該回はこちら
ここからは地引網の収穫です。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
「固有名詞だらけの妄想暴走許そう回」
1. 出しどころのない思いがぴょんぴょんしてる
最初~6分16秒
● 小学二年生の女の子ミーシャ(ロシアとのハーフ)、大好きなお母さんが亡くなって、学校へ行かずに引きこもりのようになっている。そこに主人公であるつばめさんが新しい家政婦としてやってくる。女性で、美しい幼女が好きなただのストーカー。ミーシャはこんなクレイジーなメイドがいるなら学校のほうがマシ、と学校へ通い始める、というギャグもの。(よう)
● いい話になると思ってたのに。設定だけで大勝利(いん)
● 元航空自衛隊という設定で、筋肉がムキムキなメイドさんのアニメ。このオープニングとエンディングの曲、両方とも畑亜貴さんという人が作詞をしている。超大物作詞家なんだけど、言葉がメロディの上で踊っている。
● メロディに合った歌詞っていうだけでなく、メロディ自体も踊っている感じがする。「こころがぴょんぴょんする」っていうネット用語も「ご注文はうさぎですか?」第一期のオープニングテーマ。それも畑亜貴さんが作詞してて、「こころがぴょんぴょん」という歌詞がある。それが残るくらいの精度で言葉をぶつけてくる人。(よう)
2. 「月刊讃岐うどん」の妄想は息継ぎなしでずるずる
6分17秒~19分58秒
● 雑誌が減ってるって言われてるし、もともとそんなに読んでるわけではないけれど、「こういう雑誌があったら読みたいな」というのを妄想で言ってみる。雑誌を作ってる人が聞いたら怒るか、「そんなんとっくに考えてる」と言われることも含めて、ただただ妄想したい。ムックはやめる。定期刊行のもの。(よう)
● 真っ先に考えついたのは「月刊讃岐うどん」。(いん)
● 熱量が冷めやらずだねー。5年前くらいに、二人で香川県にただうどんを食いに行って、超楽しかった。二泊三日で10食くらい食べた。最後は「炭水化物食いたくねえ。魚がうめえ、たんぱく質がうめえ」と思った。「たむら」っていう製麺所は、ほんとに麺がいちばんうまかった。(よう)
● 「月刊讃岐うどん」は「今月号は香川県高松市北部の八店」みたいにストイックに香川県をなめ続けてるだけ。一周回って戻ってくると「『がもう』の息子が結婚した」みたいな記事が出る。
● 麵通団で覚えてるのは、「1」か「2」の冒頭で対談があるんだけど、普通は「麵通団の発売が決まりましたけれども」みたいな前置きから入るのに、いきなり「こないだ」から始まってエピソードから入る。あのトーンが好きだから、この番組も「今日は第13回のいんよう!ですが」とか言わないことにしている(よう)
● 冒頭いきなり本論から入るのは「東京ポッド許可局」の影響も大きい。麵通団の冒頭も覚えていて、そのころからそういうのが好きだった。「月間讃岐うどん」はお店紹介以外は何を載せたいの?(よう)
● お店の人たちのコアな近況報告(最近腰が悪いとか)に2ページくらい使ってほしい。あとは麦とか水の仕入れ先などにコアな情報を載せてほしい。甘えのない紙面を使いつつ、うどんツアーを組んだらこの年は台風が4回直撃してひどかった、みたいなツアー会社の嘆きみたいなのも。あとは香川県の観光案内をしている人の覆面対談で、うどん屋ツアー組んだ時のつらさを語ってもらうとか。企画案は山のようにある。(いん)
● 燃え殻さんのエッセイの連載とかは?(よう)
● 殴られること前提なら全然お願いしたい。妄想で言うなら、平松洋子さんが毎月「本の雑誌」で、立ち食いそばについてすばらしい連載をしているのだけれど、うどん屋さんに連れてって、「うどんも食え」みたいなタイトルで書かせたい。あとは田尾さんに小豆島のそうめんだけで本を書いてもらう。「そうめん書かせろ」みたいな。
高松市内の常盤町商店街(トキワ街)のゆるキャラ「ときたま」というのと相互フォローなんだが、「ときたま」と徳島のゆるキャラとかで対談とかプロレスをやってほしい。巌流島対決みたいな感じで小豆島でとか。カメラマンが一人付くんだけど、あとはそんなに盛り上がりもなく、みたいなの。
香川に「うどん脳」というゆるキャラがいて、脳みそがうどん。それのMRIを撮りたい。うどん脳のMRIでファンクションがどこにあるか見てみたい(いん)
3. 長い連載と漫画、ツルッツルのSF入りのオシャン科学誌、いかがすか
19分59秒~30分00秒
● サイエンス雑誌で、「日経サイエンス」とか「ニュートン」とかとは、ちがう感じのを読みたいと思うことがある。日経サイエンスとかはコンパクトで、一般向けだから一定以上踏み込んでない感じがある。もっと長い記事、季刊だったら4回で一個の特集が終わるくらいの記事を、一人の人に書いてほしい。終わったら単行本にできるくらい。小説や漫画みたいに。連載が終わったら単行本になる、科学雑誌を出してほしい。(よう)
● 一人のライターや研究者が共通でテーマを追っかけて、その後まとめられて本になるようなものがコンスタントに載ってる雑誌、超見たい。執筆依頼が来たら「タモリ俱楽部」に呼ばれる並みのご褒美。(いん)
● サイエンスに興味のない人が、オシャレ小物として思わず買ってしまいそうな。めくったら、巻頭カラーでおかざき麻里さんの漫画で、科学者の自伝漫画が連載されてて、思わず読んじゃうみたいな。ちょっとマニアックな人、オイラーとかラグランジュとかでもいい。(よう)
● ガモフとか(いん)
● ガウスとリーマンの若干BLみがある漫画でもいい。「昭和元禄落語心中」の雲田はるこさんとか。(よう)
● まだうどん雑誌とサイエンス雑誌しか出ていない。こういう企画ってお互い3つずつとか出すものではないのか(いん)
● 最初に3本ずつお題を出しておいて結局1本ずつしかしゃべり終わらないっていうのがいい。(よう)
● ネタに困ったら雑誌企画をときどきやりたい。椎名誠が連載を週に6本とか持っていたころ、いよいよ書くことがなくなると、よくわからない登場人物を3、4人出しておいて会話させて終わる、という技を使っていた。一言多いおばさん、頭の悪い中学生、ギャルっぽい高校生、おじさん、とかで。そいつらが、それっぽく予定調和っぽくしゃべるだけで原稿が終わる、っていうのがあって、すごいムカつきながら読んでいた。「はずれ回だ。ちょっとおもしろい」と。登場人物たちも、「我々が出るってことは、この回は何も考えつかなかったってことだね」みたいな。大作家のやり方を真似しなくてもいいけど、我々もそういう引き出しを持っててもよいのかもしれない。(いん)
● 末次由紀先生でもいいかな(よう)
● ぜいたく!(いん)
4. 「月刊MdN」はデジタルクリエイターのための総合情報誌だそうです。残念ながら現在休刊中
30分01秒~最後
● 冒頭に話そうと思ってすっかり忘れていたことがある。「うちのメイドがウザすぎる」の話をしてる場合じゃなかった。デザインとグラフィックの「月刊MⅾN」っていう雑誌がある。
リツイートしたものに表紙が4つ出てきたんだけど3つがアニメネタだった。「エフェクト表現の物理学」(2015年11月号)は「リトルウィッチアカデミア」っていう、トリガーっていう作画技術の高い会社が作っているアニメ。「アニメを観たり語るのは楽しい-でも…撮影を知るとその200倍は楽しい!」(2017年11月号)は「宝石の国」。「キャラの声をフォントで再現する方法」(2017年2月号)は「同級生」という中村明日美子先生の漫画原作。ソフトなBLでアニメは見た。(よう)
● これを教えてくれたのは手書きフォントをつくっている「ながまき」さん。相互フォローで昔からファン。この方がこのツイートをRTしたあとで「この雑誌はフォント関係の時は買ってます」って言ったので反応した。音楽の趣味も幅広くてすばらしい(いん)
● 「キャラの声をフォントで再現する」で挙げてるのは「同級生」「ユーリ!!! on ICE」「黒執事」「昭和元禄落語心中」「天元突破グレンラガン」「田中くんはいつもけだるげ」、全部アニメ。明らかに好きな人が選んでる感じがする。今新作は毎クール50~70本出てくる。第一話は45本くらい見てる。第二話からは10本くらいにする。まったく知らないタイトルはない。
********* 感想 *********
● 畑亜貴さんの初登場は「もってけ!セーラーふく」かと思っていたら違ったので驚きました。こんなところから話題になっていたのですね。さすがです。最近「感言研」聞けてないな。
● お二人の四国旅のツイキャスはまだネット上にあるのですが、あまりリンクされたりするのおいやかなーと勝手になんとなく思いまして、ここには載せませんでした。興味のある方はお探しください。いんよう!タイムスリップみたいで5年前も変わらないお二人の止まらないトーク、おもしろいです。
● ヤ先生が不満を述べているように、始まるまでは何の話題を振られるか知らないのに、「月刊讃岐うどん」のあふれ出る企画の数々、すごい。なんとなく「実のない」感じが、椎名誠の雑誌作りを彷彿とさせる感じです。とくにうどん脳のMRIとか、盛り上がりに欠ける巌流島プロレスとかが。椎名誠氏は同級生(直接面識はない。友人の友人)のお父上ということもあり、SF以外の小説とエッセイはかなり読んでいて持っています。本の雑誌は一時期買ってたけど、ここ20年は読めてないなー。
●「そばですよ」は先生の選書にいつも乗るのに、絶対面白いってわかってるから楽しみは取っておこう、いつでも買えるし、と後回しにしてしまう本です。2023年8月の京都でもスルーしてしまいました。ずいぶんあと、2022年か2023年のいんよう!でもこの本を紹介していましたね。タツオさん回だった気がするけれど、今は探す気力がありません。
● オシャレ雑誌と見まがう科学誌、カッコいい。デザインとサイエンス、もう少し距離を縮めてもいいですよね。
● 例によってうどんも科学もアニメも漫画も常識知らずです。調べては書いているので、間違っていたらご指摘いただけましたら幸いです。
● 雑誌企画はこのあと行われていない気がしますが、たまには肩の力を抜いた、わりとしょうもない系の企画も聞きたいなあと思います。
● 今回もありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?