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【エッセイ】「熊五郎お兄さんのDIY」で工作上手に(気分だけ)

 見ていてとにかくうっとりしてしまう。ジャンクで買ってきたゲーム機や、アンプや、キーボードや、コンピューターや、何もかも蓋を開け、解体し、目視やテスターで調べながら、動かない原因を特定して、最終的には全て直す。
 その過程がいたって論理的で、しかも創造的で、まるでよくできた探偵小説を読んでいるようだ。
 しかも熊五郎お兄さんのユーモアのセンスがいい。「どこのご家庭にもあるチェコ製の軍事用ケーブルを使いましょう」とか、「このメーカーのことは15年前から知ってるんだけど、今は18歳だから、3歳の時ってことね」みたいなことを言う。本気だかボケてるんだかさっぱり分からない。
 しかも技はしっかりしている。コーラがかかってショートしたキーボードは、キーの一つ一つまで分解して洗い、使えなくなった部品を変えたりするし、電子部品の何が壊れているのかをテスターで徹底的に洗い出して差し替えする。
 この YouTube を見ていると、電子機器の蓋を開けるのも怖くなくなってくる。まぁ素人はあんまり開けない方がいいんだけどね。
 この熊五郎お兄さん、ヴィレッジヴァンガードでコラボグッズを出したりもしているようだ。なんだかすごいね。

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