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採用面談で助っ人同伴OKにしてみた

 仕事に新しい仲間を迎えるきっかけとなる採用面談。たった30分程度で相手の人柄を見抜いて採用可否を判断するのはとても難しいことだと思います。最近私はちょっとした工夫で失敗率をぐっと下げることができました。本日はそんな内容です。

 採用面談にも大小あります。一番わかり易いのが新卒採用で、これは人事部主導で慎重に慎重を重ねてお金も時間もかけてマネジメントされるので、大失敗をやらかすことは基本的にありません。

 最近は部長レベルが直接面談して良いと思える人を正社員として雇うスタイルも少しずつ増えてきました。形式上は人事部を通しますが、実質的にはスルーされているケースが多く、最低でも5年間はその部署で面倒を見ることが条件になっていたりします。

 やはり、一番多いのは派遣社員の採用でしょうか。こちらは課長レベルが片手間で採用面談を行うことがあります。ど新規案件みたいなものは殆ど無くて、大抵は既に何年も活躍しているベテラン派遣社員が所属している会社から提案される人が多いのですが、派遣社員は所属する会社どうこう関係なく、個人のスキルに大きな差があるので、油断は禁物だったりします。私はこのタイプの採用面談で人を判断する立場に立つことがちょくちょくあります。

 そんな私の所感は「とにかく難しい」です。面談者は採用面談で平気で嘘をつきます。でも、これは当たり前だと思います。何故なら会社側も平気で嘘を付くからです。採用面談は嘘つき合戦だと思っています。そんなやりとりの中、相手の本音を正確に見極めて、仲間になってもらうか否かを判断するのは、とても難しいことだと思います。

 以前、こんなツイートをしました。

 私が行う面談では、「あなたの採用を応援する人を連れて来て頂いても構いません。大歓迎です」と伝えます。大抵は「どういう意味ですか?」と聞かれますが、そのまんまの意味を伝えます。

 その結果、10人いたら4人位は助っ人を同行されます。親御さんを連れて来られるケースが多いですが、恋人を連れて来られるケースもありました。今のところ、友達を連れて来られる人はいないです。

 採用を判断させて頂く立場からすると、助っ人を連れてくるだけで、本気さを感じますので、とても好感を持ちます。また、面談の中では当然助っ人の人にも話を振るのですが、そこで得られる情報は面談者本人から得られる情報と結構違ったりするので、それも参考になります。ただし、この違いはあまりマイナスになることはありません。それは、前述の通り面談者は皆ある程度の嘘を付くと分かっているからです。助っ人の発言と面談者の発言のギャップは、面談者の本気度合いと捉えたりします。

 このような工夫をすることで、良い人材に巡り合える確率がぐっと上がりました。採用者のキャラクターも正しく認識できるので、打ち解けるのに時間がかからないのも副作用だと思います。誰でもできる簡単な工夫なので、是非試してみてください。



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