2023年欧州発の大胆予想(その1)をみてみる、「戦時経済」のシビアな年に・・・
12月は、予想の季節・・・と申し上げましたが、
いくつかの欧州の金融機関が、大胆予想を出してきました。
まずは、デンマークのサクソバンク、これは当社の予想ではありません!!ということで、あくまで大胆≒とんでも予想ですので、皆さまご留意ください。
かなり大胆ですが、ロシアのウクライナ侵攻の最前線に近い欧州発は、「戦時経済」が一貫したテーマになっています。
1.テック業界のビリオネアがコンソーシアムを組成しエネルギー転換を加速
2.マクロン仏大統領が2023年に辞任
3.金は2023年、3,000ドルまで上昇
4.EU軍の創設でEUは完全に統合
5.ある国が2030年までに食肉生産を全面禁止
6.英国、ブレグジット撤回の国民投票を実施
7.インフレ抑制のために広範な物価統制が導入される
8.OPEC+、中国、インドがIMFを脱退
9.日本は金融システムを抜本的に見直し、円安の限界を200円に設定
10.タックスヘイブン禁止によりプライベートエクイティに打撃
う~む、ここからうかがえるのは、まずは、世界の分断は続いて、米欧と新興国の分断および、金融市場の混乱も続き
足元で原油価格は、世界経済の減速、とりわけ中国の減速もあって、下がっていますが、ガスを中心にエネルギーの高止まりが続いて、そこで、脱炭素の動きが加速
他方で、EUの安保面での結束は高まり、EUと距離をおいてきた英国も少し戻ってくるそぶりをみせるかもしれないが、他方で、EU中軸のフランスなどで右寄りの政党の勢いは続く
さらに、インフレとSDGsの狭間で、そうなら脱食肉にしようとう動きまで出てくる
という、大胆ながら、欧州の立ち位置をうまく示した予想のようにうかがえます。
日本を含むアジア在住者にとってとても気になるのは、8と9です。こちらは本当に・・・困ります。
繰り返しますが、これはあくまで大胆≒とんでも予想です。
アジアの経済・政治の足腰が問われていることは間違いなく、そんなことにはならないように、物価の安定と地域間の協調を図らねばなりません。
ですが、一部の国が米主導の国際機関からの離脱は続くでしょうし、日本は、総裁交代後に為替を安定化させられるかどうかは、まだ不透明です。
現時点では、2023年はボラティリティの高い年になることは、覚悟しておいたほうがよさそうです。次回は、別の金融機関の予測をみてみます。
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