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シャイネスはコントロールできる?3つのアプローチ-シャイネス(2)-

今回は前回の続きだ。

シャイネスは、克服するものではない。理解し、コントロールする術を理解するのが主だったアプローチだ。アプローチには3つある。

3つのアプローチ

①接近-回避葛藤の程度、②自分がどの程度慣れるのに時間がかかるか、③心が安らぐ場所か、が3つのアプローチだ。

これらがシャイネスを引き起こしている。だから、それぞれへの自分の傾向を知ることがシャイネスを理解するアプローチになる。

ここで誤解してはいけないのは、シャイネスがなにかだ。シャイネスは、人付き合いへの苦手意識であり、後天的な自我(自意識過剰、否定的自己評価、過度の自己認識)と関連したものである。

なので、人付き合いが苦手という自覚を改め、固定観念から自由になることが肝なのだ。シャイネスがこのようなものなので、詭弁に感じるところもあるかもしれない。

近づきたい、近づけないという葛藤

近づきたい、近づけないという葛藤を接近-回避葛藤という。いわゆる「ハリネズミのジレンマ」のことだ。近づかないと温まれない、しかし近づくと針が刺さり、痛い。

この葛藤により、近づかない、逃げないのいずれかもしくは両方、すなわち「何もしない」「接触を避ける」になる。シャイな人にこの傾向があるのはよくわかる。

近づきたい気持ちが強まるほど、シャイネスが「避けろ、避けろ」という。その結果、苦痛が強くなるのだ。

これについては、近づき過ぎると痛いのだということを知り、近づきすぎない、もしくは近づきたいと思わないことだ。この基本認識を持つことで、コミュニケーションてそんなものなのだ、それで普通なんだということで苦手意識が取り払える部分がある。

慣れるのに時間がかかるが、短くしようとしない

慣れる(ウォームアップ)のに時間がかかるが、それでよいと思うことが2つ目のアプローチだ。

時間がかかることは自分のためになるものであるという心持ちでいられること。つまり、拙速にシャイでなくなろうとしないことが本人には重要だし、周囲もすぐにシャイがシャイでなくなると期待しないことなのではないかと思う。

これにより、早くなんとかしないとという焦燥から抜け出せる。それによって苦手意識が軽くなるのだろう。

自分がどんな場面でひときわシャイになるかを知る

自己概念という聞き慣れない言葉がある。自己概念とは「あなたが自分自身をどう感じているか」のことだ。

それを評価する要素の一つに自尊心がある。全体的な自尊心とは「自分自身を"全体として"どう感じているか」、自尊心の特定領域とは「自分の特定領域をどう感じているか」だという。

要するに特定領域では自信満々だが、異なる領域ではシャイということがあるということだ。

内弁慶外地蔵などは地理的なものだ。自宅や、友人が多い場所、自信のある趣味の話題ができる場所などでは振る舞いが変わるだろう。

趣味の話題では饒舌な人がビジネスの話題では沈黙することもある。

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これらを通じて苦手意識を軽減することで、自分はシャイではないという自己認識をかためることができるのだ。

次回は、シャイな人がナルシストという話を書く。後天的な自我(自意識過剰、否定的自己評価、過度の自己認識)についてだ。

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