東京旅行記(2)王子
王子がアツいとN社の人事部長から教えてもらい、色々と散策してきた。
まずは飛鳥山公園。ここは入口にアスカルゴというモビリティがある。飛鳥山の山頂まで運んでくれるエスカルゴ型のモビリティだ。乗車時間2分。公園内には3つの博物館がある。
渋沢栄一推しがすごい。渋沢栄一記念館があり、渋沢栄一に関するおみやげ館まである。渋沢栄一グッズの「天命」Tシャツなどのグッズ、渋沢栄一ボードゲームなどが並ぶ。渋沢栄一への推しがすごかった。残念ながら、大河ドラマの「青天を衝く」を見ていないので、渋沢栄一には詳しくないが、来年の一万円札になるからか、とても推されている。高崎城をのっとり、横浜外国人居留地をあれしても、なした功績が大きいんだろう。
王子は王子製紙の発祥の地だ。だから紙の博物館がある。紙の博物館では、紙漉き体験ワークショップなどもあるようで、栞を作ったりできるようだ。なぜここで紙産業が捗ったかというと、石神井川の存在がある。紙と清流はワンセットなのだ。
民俗博物館では、内部には人骨、貝塚、関東ローム層、弥生時代の生活がわかるような古代から、石神井川流域を支配していた豊島氏(石神井城の照姫祭りなども有名)が上杉長尾の内紛で長尾方について太田道灌に挟撃された話など、地域史にも詳しくなれた。また、付随して杉並区が神奈川県だった時期があるなどを知り、蘊蓄も増える。
冒頭に書いた人事部長のオススメは王子稲荷神社。王子を降りると駅の中からキツネのキャラ「コンちゃん」がお出迎えしてくれる。
これは大晦日には関東一円の狐が集まるという王子稲荷神社の稲荷をキャラクタライズしたものだ。
王子稲荷神社は、関東一円の狐を統括するまさに関東卍會である。
落語でも王子の狐というのがある。
本殿右から、狐穴にあがって行くことができる。当初は伏見稲荷のようなものを想像していたが、もう少しこじんまりしていた。この場所の地形をうまく表していて、台地の切れ目にある場所という感覚に。
素晴らしい場所で、冒頭の人事部長に教わった、文京区の異次元空間の慈眼院 澤蔵司稲荷も良かったがここもまた良かった。
その手前には東京十社の1つ、王子神社がある。中には末社として関神社がある。髪の神らしく、理髪店などが参拝にくるらしい。紙の町に髪の神…
王子稲荷神社の奥には、滝のある公園、名主の滝公園がある。
ここには滝がある。滝があるということはアップダウンが激しいということで、ここも台地の終わりだからだ。このあたりの地形は見ていて楽しい。
他にも、行けなかったが、さくらトラムが走っていたり、国立印刷局のお札と切手の博物館があったりと、なかなか楽しめる場所だった。
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