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とりあえず知っておくことが大事
人は朝にはシステム2という「じっくり考えるシステム」がよく働き、夜の疲れる時間帯にはシステム1という「瞬間的に判断を下すシステム」が働きやすくなっている。
”人は3つの選択肢があると真ん中を選びたくなる”
”人は一番最初に見た数字をもとに判断してしまう性質がある”
どうやらこういった「脳で起こっている人が抗えない行動」が沢山あるらしい。
こういった性質や行動をとことん研究してスーパーマーケットでは商品を並べられているし、広告の打つ時間帯は考えられている。
気づかないところで僕たちの行動は操られているらしい。
「そんなことはない。私は自分で意思決定をしているし、そんなのに引っかかることはない」
と思ったあなたが一番の格好の的であるみたい。脳で無意識的に起こってしまっていることなのだから、これは抗えないのだ。
とはいえ、そういうのがあるのと知っておくだけでも対策ができることも多くある。
夜の時間帯にファストフードやセール品の広告が打たれることが多いのは、「人が瞬間的な判断を下しやすい時間」だから。
要は、冷静に考えることができない人が多い時間だから、それを利用して購買欲を刺激しているわけだ。
でもこれは「あ、あえてこれはこの広告を出しているな」とわかればそこで一歩踏み留まることができる。
サブスクも登録は簡単なのにキャンセルは一手間かかる。
この一手間が面倒で無意識的に後回しにしてしまう人が多い。結果的にそのままになってしまう→会社側の大きな利益となる。
こういった人の行動は色、環境、天気にも左右されるそうだ。
それを徹底的に研究している行動経済学という学問があるらしい。たまたまそれを日本語で詳しくまとまった本があったので見てみたら面白すぎた。なんなら行動経済学部なんかも最近ではある。
経済学は合理的な人の判断を研究する学問だとしたら、行動経済学部は人間の非合理的に下してしまう判断を研究する学問。
「どう考えても非合理的なのになぜこの選択をしてしまったのか」
を解明する学問。
答えがないものを実験を繰り返して正解に近づくようでとても面白い。英語ぶりに勉強欲をそそられるものに出会えた。
「あ、これ行動経済学に基づいて購買欲をそそられているな」
が理解できるだけで経済的に助かる場面が増えるかもしれない。浅い知識だけでも入れておいておいて得しかないと思う。
大学の学費払えるなら即決なんだけどなあー
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