START WITH ZERO〜まっさらな自分で旅をする〜

時が経つのは早い。ありきたりな表現はしたくなかったが、これが真実なのだから仕方がない。

ついさっきまで「あと3ヶ月で世界一周かー」などと言っていたのに、気がつけば、あと2日。「コージーの世界一周」開幕まであと2日である。

ぶっちゃけやばい。何がやばいって、色々やばい。

資金がない、なんてことはもともと分かってる。それはいい。

準備が終わらないのだ。もっと余裕を持って、世界一周初日を迎えるはずだった。

荷物の準備はもちろん終わってないが、それよりも手続き系の準備に不安がある。

スマホの契約見直しや海外旅行保険申し込みなどが終わっていない。あと本当はもっと訪問国の地理や歴史などの勉強をしておきたかった。

面倒なことは後回しにして、ギリギリになるまで準備しない。相変わらずポンコツな自分のままである。

まあ、いまさら嘆いても仕方ない。どれだけダメな自分だろうが、行くしかない。やるしかない。旅をするのは、自分しかいない。

28歳の挑戦が幕を開ける。

航海を始めるにあたり、今の心持ちを言葉にしておこうと思う。

ゼロから旅を始めることを、ここに誓いたい。

旅をするということは、自分を拡張することだ。世界を広げることだ。

その際、0から1への変化と、1から100の変化がある。

テレビで見た景色を実際に自分の目で見ること。これは1から100である。

情報として知っているのと、実際にこの目で見て、耳で感じるのとは大きく違う。1と100の違いがある。

一方で、知らなかったことを知る。できなかったことをやってみる。これはゼロからイチだ。

世界一周では、なるべく多くのゼロイチの変化を体感したい。

そのためには、今、ゼロになる必要がある。

28年間生きてきて、それなりの知識や経験、プライドを手にしてきた。これらをいったん日本に置いてこようと思う。

自分の知識を確認する旅、経験に則した旅、プライドを守る旅にはしたくない。

結果を出そう、人気者になろう、恥をかかないようにしようと考える人の多くは1から100を目指す。

だが僕にとって、そんなことは二の次、三の次だ。自分の人生を、世界を変えるのは、ゼロイチの瞬間だと思う。

世界の景色を鮮度高く受け取るためにも、ゼロから始めたい。まっさらな自分で、旅を始めよう。

世界一周まであと2日。