POOLO3期生の卒業制作を勝手に評論してみた。
どうも、コージーです。
ちょっと企画を思いついたので、やっちゃいます。
僕が先日まで所属していた旅人コミュニティPOOLO3期。卒業制作としてみんなnoteを書かされた(言い方・・・)のですが、どれも力作ばかりなんです。。。
ということで、名作揃いのnoteの中から僕が特に気に入ったものを9本厳選し、勝手に評論しちゃいます!(当初は10本の予定でしたが、同率10位の作品が多すぎて決められないので、9本にしました)
いつものことですが、僕の独断と偏見でコメントをしているので、あまり真剣に受け取らないでください。
では、いってみよう!
えみぞう『100オンラインは、1オフラインにしかず』
①お気に入りポイント
これでもか、と本音をぶちまけているところが素晴らしい。真剣に自分と向き合っていることが読者に伝わってくるので、読み応えたっぷりの文章になっている。POOLOに入った理由は「一緒に旅ができる仲間がほしい」から。でもお金の問題でオフライン企画にあまり参加できず、他のメンバーと温度差が広がっていった。そんなモヤモヤを丁寧に描きつつ「何が『大人数苦手だから参加しない』だボケ!強がってんじゃねーよ!」とちゃんと自分にもツッコミを入れて、等身大で向き合っているのが最高。読ませる文章であり、問題提起としても◎
②さらに良くするには
ほぼ完璧なんだけど、ラストに1つ注文つけたい。最後が明るく終わってて、めっちゃ好きです。だからこそ「きっといつか、芽吹くから。」で終わると余韻を残していい感じになる。その後の「どうぞ、これから〜」はなしでもいいと思う。
③えみぞうへメッセージ
えみぞうの文章が良すぎて、俺途中まで書いてた卒業制作全部消しちゃったよ。こんなクソみたいなの書いてる場合じゃないって。文章がうまい。これからもnoteもくもくやっていこうね!あと「POOLOだと誰と仲良いの?」という質問、俺も嫌いです。センスない質問だよね。
あべべ『あの日のトリハダ。』
①お気に入りポイント
自分と向き合った文章であること、それと「これまでずっと着続けてきた戦闘服をPOOLOで脱ぐことができた」という1つのテーマに絞って書いたのがとても良い。流れが見えるので、読みやすいです。幸福度診断の数値を出したり、生まれて初めて戦闘服を脱いだ瞬間を「くぼちゃんとの1on1」と具体的に描写したりしていることで、物語の説得力が格段に上がってる。
②さらに良くするには
自分の中では真剣に向き合ってるのは分かるんだけど「武道で全国3位」「リクルートでMVP賞、イノベーション賞」「eスポーツで世界8位」とか言われると「結局勝ち組じゃねえか」って思っちゃうんだよね。ここをテクニックとしてどう見せるか。2案出しときます。①あえてこの勝ち組っぽい情報はぼやかして、陸上での負けっぷりを全面に出す②「こういう自分の実績とかをアピールしてることこそが『戦闘服の鎧』。これからはもうリクルートでMVP獲ったとか言いません」ともっていく
③あべべへメッセージ
『HUNTER×HUNTER』を読んでいないので、本当の意味であべべのnoteを味わい切れてなくてごめん。「文章書くの苦手」って前言ってたけど、嘘つくんじゃねえ!めっちゃ良いnoteやん!自分の可能性に気づいてないだけ!家近くなったっぽいので、ご飯行きましょ!あべべと1on1したことないし。ぜひ僕の前でも戦闘服を脱いで全裸でいてほしい。
くぼちゃん『代表作はこれから。』
①お気に入りポイント
もうわざわざ僕が言うまでもないです。自分と向き合って、さらけ出した素晴らしい作品。ちょこちょこ太字で出てくる名言も自分の言葉で語っている感じがよく伝わってくる。「最後に」のところでアドバイスしてるのが、とてもよく響く。なぜかというと、冒頭からそれまでさんざんくぼちゃんが自分の弱さをさらけ出しているから。この順番がいい(冒頭でアドバイスとか言われたら「うるせえ、余計なお世話だ」となっていた)。タイトル『代表作はこれから。』も抜群にいいよね。
②さらに良くするには
くぼちゃんの文章は勢いがあるのが良さだと思うので、そんなに考えすぎる必要はないけど、もう少し構成(目次)を整理すると、より読みやすいかな。たとえば、大見出し(1〜5)の中に小見出し(●)を入れるスタイルなら全てに小見出し入れるとか(現時点では2、3には小見出しがない)。あと、せっかく喜怒哀楽という表現を使うなら「怒はこれ、哀はこれ」と分けた方が(喜も楽も)、読んでいてすんなり「なるほど」と思える。
③くぼちゃんへメッセージ
くぼちゃんのように、利他的で人に共感して支える人は代表作が作りにくい(もしくは見えにくい)タイプだと思う。必ずしも代表作はなくてもいいし「うるせえ、お前が私の代表作に気づいてないだけだろ」というスタンスでもいいと思うけど、おそらくそれを分かったうえで、くぼちゃんは代表作を作りにいきたいと考えているんだよね。そんなくぼちゃんを応援しています。ちなみに僕は、自己中心的利己です。これからもよろしく。
りんちぇん『POOLO3期卒業制作 さて何を書きますか』
①お気に入りポイント
冒頭に「いっこうに筆が進まず、今に至ってしまった。なぜ筆が進まないかというと、核になる取り組みなり、エピソードなり、成果なりがない状態なので、思いが出てこないからです」と述べているが、卒業制作において、またPOOLOの活動において重要なのはしっかりと自分と向き合って振り返ることだと思う。その意味では、素晴らしいnote。「年齢ギャップを越えられなかった」ことを告白したうえで、宝物のような時間について具体的に振り返り、秘境が好きな理由とこれからの秘境への関わり方について語るという完璧な構成。特に秘境についてのところは、多くのPOOLO生に気づきを与える素晴らしい内容だ。全体を通して等身大で、本音で振り返っているのが◎
②さらに良くするには
内容はとてもいいのだが、文章の見た目が少し読みにくい。適度に段落を変えたり、目次を挿入したりすると、もっと分かりやすく読者に優しい文章になるはず。また、秘境への貢献の仕方について言語化、発信することをぜひこのnoteでチャレンジしてほしかった。漠然としていてもいいので。そうすればより深みのある卒業制作になったように思う。
③りんちぇんへメッセージ
第2タームではFチームでお世話になりました。「自分にとって宝物のような時間だった」と表現してくれて、とても嬉しかったです。本当にあのチームは良いチームでした。でも当時はみんなまだ固かった気がします(特にりんちぇんさんと僕)。今ならもっとフランクに接せると思うので、くらこーとさや含めて、何かまた新たな活動ができたらいいなと思ってます。これからもりんちぇんさんの家に遊びに行かせてください!
さとみ『ラフに生きてみないか?』
①お気に入りポイント
「自分にないもの」という軸で、POOLO3期の活動を振り返っているのが面白い。僕はさとみと話したことがないのだが(どうも、初めまして)、それでもこの文章を読めば「ああ、闘っている人だ」と分かる。だから読者に響く。負けた自分、闘っていなかった自分を認めて、文字に記せたことが、闘っている証。自分としっかり向き合っているのが素晴らしいのはもちろん、他のPOOLO生やPOOLO運営メンバーに大きな気づきを与える内容になっている点で、非常に意義深いnoteと言える。
②さらに良くするには
すごく良い内容なんだけど、1つ注文つけたい。POOLOに参加したことで自分の未来について考え「ラフに生きてみないか?」というテーマを掲げたとのことだが、このテーマをなぜ思いついたのか、もう少し具体的に経緯を書いてほしい。全体の文章を読んで察することはあるけど、そこをもう少し丁寧に(直接的に)描くと、より説得力のある分かりやすい文章になると思う。POOLOでのどんな経験や自分の問題意識から「ラフに生きてみないか?」に行き着いたのかが知りたい。
③さとみへメッセージ
「私はPOOLO生失格です。」と言っていたが、それはありえない。POOLOというのは(POOLOの門を叩いた)あらゆる人が心地良くいる状態を目指すコミュニティだと、僕は思う。だから、POOLO生失格になんてなりようがない。さとみが心理的安全性を感じなくなりPOOLOが怖くなったのなら、失格なのはさとみではなく、POOLOだと思う。でもPOOLOはまだまだ不完全なコミュニティだから、僕はみんなでより良いコミュニティにしたいと考えてる。その輪の中にぜひさとみも入ってほしいです。ラフに生きてこ。
アキラ『世界を良くするために僕らができること』
①お気に入りポイント
文体やテンションが独特で、完全にアキラワールドを展開しているところが最高。漢字が多めで結構文語的な文章なんだけど、ちょこちょこ思いっきりの口語が混じってくる。その加減が絶妙で、読んでいるとアキラが横で語っているかのように感じる。読者は完全にアキラのペースに乗せられ、たまにある誤字すら心地よい。「仲良しの子と”半袖長袖”ってコンビを組んでいたが、それもいつしか思春期の波にかっさらわれていった」とか、表現好き。ラストもいい。はっきり言って文章のセンスがある。
②さらに良くするには
今回は読者の多くがPOOLO関係者でアキラの人柄を知っている人という想定ができるので問題ないが、自分のことを知らない人にも読んでもらうためには文章の書き方を変える必要がある。アキラのことを知らない人は引くレベルにアキラワールドが展開されてしまっているので。まあ分かってるとは思うけど。あとタイトル、シンプルで悪くはないけど、もう少し工夫してもいいかも。
③アキラへメッセージ
「人類皆がPOOLOをやれば世界はめちゃくちゃ良くなる」という主張は真っすぐすぎて俺はちょっとついていけないけど、アキラらしくていい。実際その通りだと思うし。「特別じゃない人生は一つとして無い」というのは、100%同意。マジでそれ。いまだにまっさんとの鬼ごっこの楽しさが抜けないよ。俺からもアキラにビッグサンクスを送りたい。これからも、たまに会いたいな。たまに、ね。
コージー『POOLO10期でカムバックします!』
①お気に入りポイント
全体的に読み物としてレベルが高く、テンポよく読んでいける。できたこと、できなかったこと、これからやることという3段落構成がとても分かりやすい。POOLOで何を学び、それを今後にどう活かしていきたいかということが「POOLO10期の講師、やります!」の宣言に凝縮されているのが良いと思った。あとは冒頭のゴニョゴニョ言い訳をしているところがコージーらしくて個人的に好き。MVPの部分も存分にコージーの良さが出ている場面だし、メッセージが伝わってきて素敵。好きなところが多すぎる(笑)
②さらに良くするには
これはこれで成立している感じはするが、もっと内容を深堀りたいところはある。なぜPOOLOでは自分を表現できたのかが詳しく語られていないし「競争っぽい共創」を成立させるために工夫したことも知りたい。また、これまで言えなかったような自己開示をしたり、鋭い批判をしたりもなかった。節々にコージーらしさは見えるものの、全体としてまとまりすぎている印象。もっと1点突破で尖らせてもよかったかもしれない。
③コージーへメッセージ
9ヶ月間、お疲れ様。POOLOに入ったのは大正解だったな。「もっとこうすればよかった」という後悔は色々あるけど、心配はいらない。何よりこれからも人生を共にしていきたい仲間に出会えたことが財産になったはず。関係を続けていきたい仲間に対しては、愛を伝えることを大切にしなさい。
シュカ『共創活動を促す仕掛けづくりとこれから-チーム編成-』
①お気に入りポイント
まず、運営側の視点からコミュニティ設計の裏側についてオープンにすることそのものに大きな意義がある。このnoteを書いたこと自体が素晴らしく、POOLOメンバーにも大きな気づきを与えているはず。「共創活動の3つの仕掛け」としたのも分かりやすく、読者を意識した文章になっているのが良い。あと今回の反省から、今後のチーム編成で取り入れる内容について語ってるのが◎
②さらに良くするには
3つの仕掛けとしながら、2つしか書いていないのが残念。長すぎると文章は分かりにくくなるので、短くまとめるという意図は分かる。だがそうであれば、続編を翌日とか3日後くらいまでには書くべき。せっかく3つの仕掛けとしたのだから、その3つをテンポよく提示しないと、次回作を読む時にもう残りの2個は忘れてしまっている。やや読者フレンドリーに欠けるのがもったいない。
③シュカへメッセージ
9ヶ月間、ありがとうございました。このnoteを読んで改めて、ものすごい意図を持ってチーム編成がなされていることが分かった。かなり大変なことをここまでやりきるシュカさん、すごい。愛を感じる。これからも色んなところでお世話になります。どうしても運営側とメンバーみたいな感じになってしまう感じがあるのだけど、どこかで立場とか関係なくフラットに話せたら嬉しいな。
さき『気づいたら、愛してた。』
①お気に入りポイント
完全にやらかした卒業制作だと思う。締め切りとっくに過ぎてる。文章が長すぎる。POOLO活動以外の自分語りが多すぎる。ところどころ分かりにくい文章構造の部分がある。そんなマイナスポイントを愛の力で強引に吹き飛ばすnoteだ。素晴らしい。POOLOによってどのように変わり、これからどうやって生きていくのかについて「愛」という1本の軸で最後まで書き切っているのはさすが。特に好きなのが「愛を受け取らないことは、みんなに対してとても不誠実だと思った」の部分。見事な芸術的表現。最後の付録もめちゃくちゃ良い内容。お手上げの作品です。
②さらに良くするには
勢い重視で書くのはいいが、公開する前にもう1回見直しをするといい。さきが語りかけていると思うと臨場感のある良い文章だが、書き言葉としては、もうちょい磨きたい。文と文のつながりが分かりにくい部分がちょこちょこ見られるので、接続語、指示語の使い方にもう少し注意していこう。
③さきへメッセージ
前から思ってたけど、さきはライティングセンスがあるよな。1つのテーマで書き切ることに長けていて、率直に言って文章が面白い。9ヶ月間、本当にありがとう。いろんな場面でお世話になりました。エネルギッシュすぎて、俺と歩調は全く合わないけど、だから楽しい。眩しすぎて近づきにくい存在ではあるけど、これからも深く関われたら嬉しい。
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