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楽な人生、楽しい人生【#63何があってもマイペンライ!】

大学生になって驚いたことがある。それは「楽をしたい」と考える人が世の中にいるということだ。

飲食店でアルバイトを始めた人に、なぜその店を選んだのかを聞くと「お客さんが少なくて楽だから」と答えた。彼は「楽なこと」を条件にバイトを探して、大学入学後すぐに働き口を見つけていた。

一方で私は「駅近」「楽しい」「経験が学びになる」を条件にバイトを探していた。社会人経験が全くない中で、この仕事って楽しいのかな?学びになるかな?と頭をひねっていたので、バイト探しは難航した。

「楽をしたい」という彼はバイトを一瞬で見つけた。サークルも「楽なサークル」、授業も「落単」。軸が明確なので、選ぶのも楽なようだった。彼とは2年生以降会わなくなったが「楽な会社」に就職したのだろうか。「楽な人」と結婚したのだろうか。

人生に何を求めるかは人それぞれの価値観によるが、私は楽しい人生を送りたいと考えている。楽しいことをするためだったら、多少の大変さは乗り越えられる。楽な人生にしたい、とは思ったことがない。

もちろん私はそれほど「意識高い系」の人間ではない。だから「もう少し楽をできないかな」と思うことはある。けれどそれは明確な目的があってのことだった。高校生のころ、私は部活一筋だった。

体力の多くを部活に充てたかったので、昼休みに外で遊ぶことはなかった。授業では比較的よく寝ていた。昼休みや授業はなるべく楽に過ごそうと考えていたが、それは楽な人生を送るためではない。部活で結果を残すため。部活動を充実させることが、当時の私にとっての楽しい人生だった。

楽しいことは、楽ではない。自分にとって、楽しい状態とは何かを考えなければいけない。楽しくするためには努力も必要だ。ときには苦しさも許容しなければいけない。それでもやっぱり一度きりの人生を楽しく生きたいと、私は思う。楽しさの定義はそのときどきで変わるだろうが、楽しいことに対して貪欲でありたい。

楽な人生と楽しい人生。あなたはどちらを歩みたいですか?

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