見出し画像

帽子の力【#59何があってもマイペンライ!】

最近、帽子にハマっている。取材やミーティングなど人と会う仕事がないときは、たいていキャップをかぶっている。

私はファッションのこだわりは1ミリもない。ただ、いやだからこそ、帽子の、一瞬で全てを解決してしまう能力に惚れている。

今、私は髪が長い。早く切りたいのだが、美容師さんから「今回は3ヶ月、間を空けましょう」と言われていて、あと1週間待たなければいけない。

前髪が長くて邪魔なこと、全体的にボリュームがありすぎて鬱陶しいこと。この2つのストレスが、帽子をかぶると一瞬で解決する。

前髪を上げて帽子をかぶってしまえば、前髪は落ちてこないし、もはや髪の毛の存在すら感じない。素晴らしいではないか。

私は「丁寧な暮らし」が苦手で、究極のめんどくさがり屋だ。寝癖を直したり、髪型をセットしたり、そんなちまちましたことはしていられない。

だから帽子に惹かれている。帽子には、1秒で髪の毛にまつわる問題を全て無効化する力がある。この無効化しちゃう感じがたまらないのだ。

髪の長さや髪型を気にする必要が一切ない。今はまだ問題ないのだが、もし将来的にハゲたとしても、帽子をかぶれば解決だ。アートネイチャーよりもキャップである。

私はわりとこだわりが多いタイプの人間だ。自分が努力をしてきて、こだわっている分野に関しては、帽子の存在は不要だ。

毎日どうすればうまく書けるかを考えながら書き続けているのに、ある日いきなり「書く力を無効化します」と言われたら、ブチギレると思う。走ることや旅すること、食べることなどもこだわりが強いので、絶対にダメだ。

でも、髪の毛やファッションに関してはこだわりがない。努力もしていない。だから帽子によって無効化していただけるとありがたい。

人生とはかぎりある時間をどのように使っていくかのゲームである。自分が上達したいこと、やっていて楽しいことに時間とエネルギーを使いたい。そのために、こだわりのない分野は帽子をかぶって秒で解決してしまうのが得策のような気がしている。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!いただいたサポートは、次の旅資金に使わせていただきます。