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宿泊したホテルの“トップ画”を全て調べてみた

ホテルをトコトン調べてみたシリーズ第4段!今回はホテルのイメージに関わることについて。

本論に入る前に今回のこのリサーチをするに至った経緯について少し。先日札幌に行った際、札幌パークホテルをチラリと見てきたのですが

札幌パークホテル エントランス側より

カッコイイ外観だな〜!とうっとり。
こちらは1964年、建築家の坂倉準三氏による設計。

60年ほど経っているにも関わらずカッコイイ。有田焼だという青色の外観はこの立地、冬の景色との関係も良く、建築家のプロジェクトは外観への熱を感じられますね。

近くでみても良い…

そこでふと「ホテルって何となく内部の印象が強いことが多いような気が…?」と思いまして。

この札幌パークホテルは印象でいうと外観>内観だったので、珍しいタイプなのかも?他のホテルの印象はどうだっけ…これは調べるしかない!という流れになりました笑。では早速本編へ。


⚫︎まずはコジャの“主観”で印象を整理

そもそも、自分はそのホテルにどういう印象を強く持っているか?を調べてみました。

深く考えずにホテル名を見た時に、パッと頭の中に1番強く浮かんだ場所をただメモしていくという単純なものです。

あくまでコジャの頭の中に浮かんだイメージ

外観系:建物の外観、エントランス、看板等
共用部系:ロビーラウンジやレストラン・バーなど施設内の共用部分
客室系:文字通り、客室内部
街並み系:建物ではなく、そのエリア自体のイメージ
その他:大浴場、プール等少数派

ふむふむ、、、。外観より内観の方がやはりイメージは多めですが、それなりに満遍なく想像していることがわかりました。

⚫︎ホテルの公式HPのトップ画は何か?を全て確認

印象というのは人それぞれで異なってしまいますので、ホテルの公式HPのトップ画像で何をアピールしているのか?を調べてみることにしました。

注:本記事の記載時(2024年2月上旬)時点での公式HPを調べた情報とする

注:iPadで調べたので、PCやスマホのレスポンシブ対応で別画像に変わっている可能性があり

注:動画やスライドで複数切り替わるものもあったが、一番最初に写っていたものを記録

それなりにいろんな要素があるな...ちょっと見辛いので、コジャの最初の想像していた枠組みくらいに概要版として丸めます↓↓↓

想像してたよりは外観は多そうですが、他はある程度は自分で想像した割合と合致している感覚。少しそれぞれ事例を見てみましょう。

▽外観系 事例:HAMACHO HOTEL TOKYO

植物が立体的に積まれている外観がわかりやすいですよね。(あ、リンクのサムネイルは内観だ…)

▽共用部系 事例:メズム東京

実体験としても強く印象に残る、吹き抜けロビーラウンジをしっかりアピール。

▽客室系 事例:DDD HOTEL

ちょっぴり編集がイメージよりですが、客室が最初に目に入ります。個人的には下記リンクのサムネイル同様、外観がぱっと思いついたホテル。

▽イメージ系 事例:THE TOWER HOTEL NAGOYA

強めのピンク色で示した「イメージ系」というものがそれなりの割合で登場。

これは、場所撮影自体はホテルの何処の場合も多いと思いますが、寄りの写真だったり、コンセプトにあった部分のシーン動画だったりするものをカウントしました。

流石にこれはパッと想像つくものでは無いので、コジャの想像のカウントには出てこない要素です。

▽街並み系 事例:Zentis OSAKA

ホテル自体もかなり良いつくりをしているので、ロビーラウンジ魅せたくなりそうですが、しっかり大阪の街を見せています。

⚫︎自分の印象と公式トップ画とのズレ

自分が想像していたものと、公式HPのトップ画って合っていたのか?違っていたのか?について調べてみました。

さすがに「イメージ」系については当てるのは不可能ということで除外したとしても、半分以上不一致でした!

これはちょっと意外…。

特徴的な外観だよな〜って思っていたホテルはそれよりも街並みをしっかり打ち出していたり、ここは吹き抜けのロビーラウンジ良いよね〜と思っていたら案外シンプルに客室の写真を載せていたり。

不一致だった例を挙げてみると、例えばGOOD NATURE HOTELさん。僕の強い印象はロビーラウンジのこちら。コンセプトも表現している吹き抜け中庭空間。

ところが、公式HPでのトップ画は客室でした。(↓下記リンク先参照)

建築設計者的な立場で見てしまうと、ついつい全体のドーンという構成を魅せたくなる気持ちが勝つ気もしますが、

安心して泊まれるお部屋があるということをしっかり伝えたい、という思いが販売上は重要だと判断されたのかもしれません。

各ホテル、ブランドの認知や販売上の観点など様々な要素を検討されて決まったものでしょう。経緯をぜひ聞いてみたい…

⚫︎おまけ:イレギュラー系紹介

その他に分類されてましたが特徴的だったものを少しご紹介。

▽大浴場:ドーミーイン

さすが、大浴場といえばドーミーイン。自分がとまったホテルが少ないだけで、温泉や大浴場系は探せばもっと数は多そうですね。


▽複数載せる:アンドルームス札幌すすきの

それもありなんだ!笑、と思った構成。
外観、客室、共用部の全部もりこむ欲張りスタイル。

▽建築家:7132 House of Architects

建築家の顔がトップ!しかも4名。なかなか振り切ったコンセプト。(なんだか少し若い頃の写真のようにも見えますが…)



今回はここまでになります。また色々とトコトンリサーチ企画やっていこうと思いますので、「スキ」や「マガジン登録」いただけると活動のモチベに繋がりありがたいです!

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