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泊まった客室の“窓の大きさ”トコトン調べてみた

こんにちは。コジャです。
今回はホテルトコトン調べてみたシリーズ第7段

今までのトコトン調べてみたシリーズは下記の通り。

① "客室数"全調べ
② "天井高”全調べ
③ "パジャマスタイル"全調べ
④"HPのトップ画"全調べ
⑤ "バスタブ有無"全調べ
⑥ "ホテルブランド数"全調べ

これも知りたい!あればぜひコメントください。

記事最後に上記6記事のリンクを貼っておくのでよければご覧ください。

そして今回は…”客室の窓の大きさ”全調べ!です!

窓の大きい部屋って自然の光が気持ちよかったり、良い景色が見えたりいいですよね…早速本編行ってみましょう。

注1:コジャが泊まったホテルのざっくり形状なので細かい数値は気にせず
注2:窓サイズを計測していなかった(昔宿泊した)ホテルは残念ながら未検討
注3:窓が小さい=ダメなホテルということではない




●窓面積の絶対サイズ

まずは窓サイズの大きさそのものについて。広い部屋ほど大きくなりそうですが、見てみましょう。

記録上の1位はニセコの坐忘林がダントツでした。窓面積だけで36㎡程度…!?すごい。続いてアマン東京、海外リゾートのカンダラマなど、大きめの部屋が並びますね。

坐忘林

坐忘林は部屋の広さも80㎡とかなり大きいので、そりゃまあ大きいか。といったところ。ちょっとデータとしてはつまらないので(笑)部屋の広さ順に並び替えたグラフを見てみましょう。

調べていないホテルは空欄になってますがご愛嬌🙏

横軸が部屋の広さ。縦軸が窓の大きさです。

ただ単純に、窓の面積が大きい順番に並べてしまうと、広い部屋ほどランキング上位になってしまいますが、これをみると、小さい部屋でも窓が大きそうなホテルがありますね…📝

●床面積当たりの大きさ(窓/床)に変換

そこで、床面積当たりの窓の面積の割合で比較してみます。

指標 = 窓面積(㎡)/ 床面積(㎡)

早速リサーチしたデータを見てみましょう!


大きい部屋のホテルもある程度上位には残っていますが、色々順位が逆転しました。気になるホテルをピックアップして紹介していきます。

●上位ホテル紹介

 ▽THE LIVELY 東京麻布十番 

映えある一位になったのはTHE LIVELY東京麻布十番のロフトルーム「ライブリーロフト」!

・床から天井まで全面ガラスであることはもちろん
・2面に窓がありそもそも窓の量が多い
・実はここ広さが40㎡と効率良い計画(別途テラス付)

40㎡しかなかったんだ、、、!と結構衝撃だったお部屋。ロフトベッドでの圧迫感も感じさせない開放感にも窓は大きく寄与しています。


 ▽sequence MIYASHITA PARK

リゾートホテル系の数値と並ぶように食い込んできた、このホテル!部屋タイプは BUNK BED 4。(え、またもやバンクルーム?)

・2面窓ありで開放的
・ポツンとして窓ではなく、全面ガラス
・30㎡程度とコンパクトなお部屋

そういえば、この部屋"角部屋"でした。角部屋ゆえに2面窓からの開放感は確かにそうですね。

このホテルは写真撮りたくなる風景側のガラスにこのサインがあるのが上手いのですよね…

果たして何人がこの同じ写真と撮ったのだろう??

 ▽THE BOLY OSAKA

数値上は名だたるラグジュアリーホテルを抑えボリーがランクイン。お部屋は"KITAHAMA Atelier"

・22㎡とコンパクトながら窓面積大
・横長の部屋がポイント

夜の写真で窓わかりづらくごめんなさい🙏

「横長の部屋がポイント…?」が謎かもしれませんが、通常の縦長の部屋だと外部と面する壁が少なくなり、窓が作れる面積が小さくなりがちなんです。詳しくは下記図をご覧ください。


縦長だと窓にできる範囲はこの程度だが、


同じ広さでも横長間取りは窓を大きくできるポテンシャル高い

参考までに採寸したプランも貼っておきますね…
横幅広い間取り、大好物です🤝


 ▽モーニングボックス大阪心斎橋

ほぼTHE BOLYと同列で大阪より上位ランクイン!
部屋タイプは「COLLECTION FLOOR」

・天井高2.7m程度と高く、その天井まで窓
・部屋の幅全面が窓
・部屋の幅が広め(THE BOLYと同じ考え)

建築クラスターの皆様はぜひこの写真をよくみてほしいのですが、腰壁に見える窓の部分、これが梁なんですよね…
逆梁計画で成し得たスッキリ天井からの解放窓にあっぱれ!

こちらも参考までに平面図を添付しておきます。横長とまではいきませんが、十分幅の広いお部屋で床面積以上に広がりが感じられる構成です。

●旅館業法で定められる窓の大きさ

ホテルを運営する上で守らねばならない旅館業法ですが、建物(ハード)の規定もたくさんあります。

その中で寝室の大きさに対する窓の大きさの規定があります。数値は自治体によってルールが様々なのですが、例えば寝室広さの1/10〜1/8以上の窓を確保しなさい。というものです。

衛生管理を行う保健所の立場として「自然の光が入らない部屋なんてけしからん!」ということですね。(厳しい自治体は窓にフィルム貼りも認めてくれないところもあります…。)

要は、旅館業法的にも「部屋の広さに対して十分は広さも窓を確保せよ」ということなのです。


今回は以上となります。
下記にいままでの"トコトン調べてみたシリーズ"を貼っておきますので他の記事もぜひご覧ください!

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