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「僕の好きな女の子」見てきました

昨日、新宿で「僕の好きな女の子」見ました。
感想は、想像していたのと違ったです。
新宿のシネマカリテは、明日で上映終了なので、映画館で見られる方には今更だと思いますが、動画配信などでこれから見る方の参考になればと思い、書いてみる事にしました。

あらすじ

加藤(渡辺大知)と美帆(奈緒)は、会えばたわいもない出来事に一緒になって笑う友人同士だった。加藤は本心が分からない美帆に振り回されながらも、ひそかに彼女に思いを寄せていた。いつもバカなことをしてふざけ合う二人だが、加藤は自分の気持ちを伝えることで今の心地良い関係が壊れてしまうぐらいなら、このまま黙っていようと心に決める。(シネマトゥデイより引用)

私の感想

見る前は、片思いのお話だと思っていました。
私は本当に独りよがりの恋愛が多くて、片思いが多かったのですよね。
片思い真っただ中の自分が見たら、あまりの痛さに直視できなかったと思うし、現在の自分でも当時の思い出は苦いまま、ただただ自信を失った負け戦です。
でも私も年をとったし、当時の自分を多少は微笑ましく思えるかもしれないし、渡辺大知さんも好きなので見に行ったのです。

↓ 以下ネタバレです ↓

どんでん返しというのでしょうか。
片思いは、主人公の渡辺大知(原作者の又吉直樹)さんの想像で、好きな人(奈緒さん)の役は妄想の人物か、過去に片思いの人がいて、その人をモデルにしたのか。

1時間以上見ていた、片思いのお話は、主人公の井の頭公園での妄想という事でした。
現在の主人公には、奥さんも子供もいて、片思いの人に振り回されてなんていませんでした。

又吉さんてもっと現実を描く方なので、奈緒さんの現実味のない、不思議ちゃんぶりがおかしいなとは思っていたのですよね。
そりゃ目の前に存在しないのなら、なんだってできますよね。
安定した既婚者がみた、結局は夢だった。
って事だと昨日は結論づけていたのですが、1日経ってまた別の考えが浮かんできました。

私が見たのは劇中劇のような映画の原作は、又吉さんなんです。
又吉さんはおそらくモテると思うのですが、現在結婚はされていません。
恋人はいるのかとか、私は知人でも熱心なファンでもないのでわかりませんが、主人公と同じ安定した現実は、おそらく選択されてません。

又吉さんは、現実の主人公(結婚して安定している)ではなく、妄想の主人公(片思い中)の方に近い方なのかなと思います。
であれば、もしかすると主人公の現実の方が妄想で、片思いの方が現実なのかもしれないなと思いました。

「あの時、あの人と結婚していたら」という、もちろん結婚だけに限らず仕事や夢みたいな事でも、後悔という程強い気持ちではなくて、何となく思う事ってありますよね。

そう思うと、片思いの描写が生き生きしていた事も納得できるというか。
動画の配信が始まったら、もう一度見てみたいと思いました。







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