コーポレートエンジニアについてゆるく考えてみる 自己紹介編
はじめに
こんにちは、SmartHRという会社でコーポレートエンジニアをやっているkoipaiという者です。
はじめてのnote投稿となりますが、よろしくおねがいします。
さて、なぜこの記事を書こうと思ったのかというと、最近、採用活動で候補者の方とお話をする機会などが多くあり、その中で、コーポレートエンジニアってどういうことをやるんですか?とかSmartHRのコーポレートエンジニアってどういうことをやってるんですか?という質問をよくされるので、自分の思考整理もかねて、文字にしてみようと思ったからです。
いろいろと考える観点も多く、書きたいこともたくさんあるので、ひとつの記事にすると大変な長文となりそうなので、いくつかの記事に分けて書いていければと思っています。
自己紹介
まずはぼくがコーポレートエンジニアというものについてどれくらい話すことができるのかというツッコミがきそうなので、まずはぼくの事項紹介から書き出そうと思います。
ぼくは今30歳で、大学を卒業してから7年ちょっとが経とうとしています。
その中で、情シスとしてのキャリアは今年で5年目になるので経験としてはそんなに深い方ではないかと思います。
ちなみに、情シスという単語を使いましたが、コーポレートエンジニアと情シスは同じなのかどうなのかという話は、別の記事でくわしく書きたいと思います。とりあえずここでは一般的な情シスという単語でぼくのキャリアを示していきます。
はじめての情シス、C社との出会い
2016年に恵比寿のIT企業C社で総務付きのITサポート職として、アルバイトとして採用されたのがキャリアのスタートでした。
当時のC社には社内システムを所管する専門部署がまだ存在しておらず、人事総務とエンジニアが兼務でITの面倒をみているという状態でした。
C社は上場もしており、人数も増えていたため、さすがにIT周りの庶務を兼務でやるのが辛くなってきたというタイミングで採用されたのがぼくでした。
なお、採用の理由は履歴書に「特技:PC自作」と書いていたからです。PC自作できるなら情シスできるだろう的な感じでゆるふわに採用されてしましました。
当然、インターネットとパソコンにはちょっと詳しい程度の素人だったので、情シスのたまごということで「しすたま」とか呼ばれていたりしました。今思うとちょっと恥ずかしいですね。
その後、兼務していたメンバーから社内のITに関わる業務を徐々に巻き取り、いわゆる一人情シス的な立ち位置になってきたところで、アルバイトから社員になり、社内システム専門の部署もできて、はじめて自分のことを情シスとして認知するようになりました。
当時のぼくの業務は、社内システムのアカウント管理、IT資産管理、ヘルプデスク対応がメインで、後半にはセキュリティ推進的なこともやっていました。まだまだ、いまぼくがSmartHRで採用しようとしているようなコーポレートエンジニア像とは程遠い存在でした。
それでも、社員=顔の見えるユーザーからの直接のフィードバックはぼくには新鮮で、やりがいを感じていて、この先も自分は情シスとしてやっていこうと考えるようになったという点で、C社との出会いはぼくのキャリアのマイルストーンになっていると思います。
セキュリティエンジニアへの転身と挫折
そうして2年ほどが経過した頃、社内の雰囲気の変化と、ぼくの尊敬していた上司の退職というイベントがきっかけで転職をすることになりました。
当時、ぼくは情シスとしてのキャリアを続けていきたいと考える一方で、情シスとして、専門性を何かひとつでも確立しないと伸びしろがないな、と考えるようにもなっていました。
それは、ぼくの周りの情シスたちは皆、元インフラエンジニアだったり、ネットワークエンジニアだったり、なんらかの専門的なエンジニアとしてのキャリから情シスに転身してきた人が多かったので、スキル面での市場価値に不安を感じていたからです。
そんな中、たまたまセキュリティ部署の立ち上げ期で人手を探していたS社に出会い、また自分自身C社でのセキュリティ推進の経験もあり、そこを伸ばせばいいのではと考えたという縁があって、六本木のS社というベンチャー企業にセキュリティエンジニアの育成枠としてジョインすることになります。
S社でのポジションは、S社のプロダクトの脆弱性診断を内製化するための枠だったので、ここで脆弱性診断業務をキャッチアップしていくことになりました。
とはいえ、Webアプリの開発すら未経験のぼくが脆弱性診断員としてワークするためには、当然ながら相当な高い山が待ち構えていて、はじめにWebの基礎を学ぶために社内業務用のアプリ開発などからスタートして、並行して診断業務を覚えていくみたいなそんな感じでした。そんなことだけでお給料をもらうわけにはいかないので、並行して情シス的なお仕事もこなしていました。
S社時代には、セキュリティ界隈の様々なコミュニティに顔を出させてもらったり、セキュリティ系のイベントや勉強会に行かせてもらったりして、環境的にはとても恵まれていたと思います。その一方で、つよつよなセキュリティエンジニア達との交流の中で、ぼく自身は「ここからではこの人達に一生勝てない」と思うようになり、モチベーションがだだ下がりしていくツライ時期でもありました。
SmartHRへの転職、コーポレートエンジニアを名乗る
結局、ぼくにはセキュリティエンジニアは全く向いていませんでした。大きな成果も残せませんでした。残念ながらそれは事実です。
しかしながら、S社での経験は大きな実りもありました。
比較的モダンなITシステムが導入されていて、ここでIDaaS製品や、JamfやIntuneなどのMDM製品を扱うことができたことは、今のキャリアに大きなプラスになっています。
また、診断のキャッチアップの中で関わった開発経験はぼくにコードを書ける情シスとしてのキャリアを開いてくれました。
セキュリティの知識、知見で得られたものも大きく、結果的に情シスとしての市場価値を高めるという当初の転職目的は達成してしまったというのが皮肉なところです。
実際、やはり片手間に関わっていた情シス業務のほうがたのしかったというのもあり、もう一度、情シスとして転職をすることになります。
そして出会ったのが今の職場でした。今、SmartHRに入社して半年になります。
次の記事では、ぼくがSmartHRでコーポレートエンジニアを名乗るにあたって、コーポレートエンジニアとはなんだと思っているのか、今どこを目指しているのかについて書いていきたいと思います。
ではまた。
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