見出し画像

父について

私が命を諦める選択をしていいのだろうか

肝臓がん(末期)
大動脈に小さな乖離
脳梗塞のあと
心臓にカテーテル2つ
人工透析

何も手立てがない
何かあれば、転げ落ちるように
容態が悪くなり亡くなるとのこと

今の父は、至って普通
認知が進んでるので
少しキレやすくなっているが
今にところ表面上は、それだけ

なのに

ひとつの山は
春とのこと

もっても

信じられない
こんなに普通なのに

お医者さんが
次から次へと恐ろしい話をしている

これから起こる可能性
何が起こってもおかしくない父の状況を
次から次へ

ひとつの病気でも色々あるのに
こんなに複数病気があれば
悪くなる可能性しかなくて
どれもこれも命とりで
それは恐ろしい話しかないんだけど

先生の話を聞きながら

春って何月のことなんだろう

夏って何月なのかな?

有休はあとどのくらいあったっけ?

今年行きたかった留学は当分いけないな

父と話しておくことはあったっけ?

夏にあるライブは行けるのかな?

父の余命の話をしているのに
なぜ私は、こんなふわふわしたことを
考えてるんだろう

薄情なのかな、、

きっと防衛本能だなぁ
この話をまともに受け止めると
衝撃が強すぎて、おかしくなっちゃうから

大したことない
私は冷静

と、自分で自分を守っているのかもしれない



でも結局

そんなことしても
うちに帰ってから、
ボディブローのように効いてくる

どんより、じんわり、ぐさり、ずばり

私は何が出来るのだろう?
父に何をしてあげられるのだろう?

残された時間はあとどのくらい?
それまでに父と何を話せば


きっとなにをしても後悔する
何をしなくても後悔する

受け止めたようで
受け止められない



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?