「花一華」
朝、散歩して、小道を歩く、路地を征く。
そこには小さな花一華、恋する恋する花一華。
乙女の愛は風吹くままに、僕の愛は何処へ行くやら。
息しづらい世の中を君への恋で彩る。
赤い花一華、花弁と嘘つくその姿は、化粧して素顔を隠す少女みたい、醜くて愛らしいね。
僕の作りあげた世界は正直と嘘つきと、あとちょっとの意地悪の混じった。
どうかそんな世界に潤いを、君の流した涙で。
僕は花になって君の涙を飲み干してあげるから、その涙はあとちょっととっといてほしいの。
そんな意地悪が混じってるから君にいつか見放されるんだ。
じゃないとこれは儚い恋にならないから、
乙女は儚くならなきゃね。
嘘つきと、あとちょっとの意地悪の混じった。
正直は何処へ?
少しでも望んでいいなら、
君と手を繋いで、風を仰いで。恋を愛して。
何処までも征けること。
何処までも逝けること。
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