見出し画像

微笑ましい気持ちと向き合う(2022/04/09)

昨日、おそらく小学校新一年生であろう子供たちが昼前に集団下校をしていた。まだ給食は食べずに帰宅する時間割なのだろうか。大人たちが下校のサポートをしており、「学校、どうだった? 楽しかった?」と話しかけていた。とても微笑ましい光景だった。私も微笑ましい気持ちになった。

しかしそこでふと、「もしもこの子供たちの見た目が4、50代の大人だったら」ということを考えてしまった。大人たちが黄色い帽子をかぶり、ピカピカのランドセルを背負ってぞろぞろと帰宅している光景だ。

それはおそらく「微笑ましい光景」ではない。姿形を変えるだけで、私の中にあった微笑ましいという感情は消滅してしまった。人を見た目で判断してはいけません、とはよく言われるが、これはなかなか難しいことだ。見た目が小さくて幼い人間が歩いているのを見ると微笑ましいと感じるが、見た目が中年の人間が歩いていても特に何も感じない。これはどういうことなのだろう。結局私は見た目で人間を判断し、感情を動かしてしまっているのだ。これは是非とも改善したい感覚である。

これからはどんな人間が道を歩いていても微笑ましい気持ちになれるように練習していこう。夕方、スーツを着て帰宅している中年の人間を見かけたら、「会社、どうだった? 楽しかった?」と心の中で話しかけてみよう。あれ、なんだか炎上しそうな企業広告みたいになってしまったな。おかしいな。学校と会社、子供と大人を入れ替えただけなのに。

この現実はフィクションです日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?