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三匹の柴犬(2022/05/31)

朝、近所を散歩をしているといつもすれ違う三匹の柴犬(グーしば、チョキしば、パーしばと私は呼んでいる)が、昨日から二匹(チョキしばとパーしば)だけになっている。

飼い主にグーしばはどうしたのかと聞いてみたいのだが、私は一介の通行人であるのだからして、いきなり声をかけるというのもちょっと難しい。「グーしばは一体どうしたのですか? 何かあったのですか!?」と涙ながらに私が話しかけようものなら、きっとチョキしばとパーしばが飼い主を守ろうと吠えてくるに違いない。

チョキしばとパーしばもなんとなく元気がないように見える。どことなくぎくしゃくとした歩き方だ。それもそうだろう。なぜならチョキしばとパーしばしかいないのだから。三匹が揃ってはじめてパワーバランスが保たれるのだ。このままではパーしばの命が危うい。パーはチョキとは相性が悪いのである。

一週間ほど様子を見て、もしもグーしばが現れる気配がなかったら、残りの二匹の名前をアメリカしばとソ連しばに改名しパワーバランスを保つことにしよう。

・・・・・・相性は悪いままか。

この現実はフィクションです日記

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