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禁断の果実(????/01/13)

りんごを食べた。果物を食べるのは久しぶりだった。


りんごの皮を剥くのはどうしてあんなに面倒くさいのだろう。アダムやイヴも「食べづらくない?」と嘆いたに違いない。いや、あれは禁断の果実であってりんごではないのか?


ちょっと調べてみた。どうやら国や言語によって禁断の果実=りんごとは限らないという。ザクロやトマト、という現在は食べることの出来ない果物の名前もあった。画像を検索してみるとどれもこれも赤い見た目をしている。赤色は、何か神聖で禁忌的な表現をする際に使用されることが多い気がする。それが性や快楽と結びつくのだろうか。確かに快楽は青色というよりも赤色なイメージだ。禁断の果実がブドウやラジドだったら、なんだか変な印象を受ける。


しかし、例えばりんごが禁断の果実だったとして、りんごを食べた程度で楽園から追放されるというのはなんとも理不尽な話だ。だって大して美味しくもないし。楽園を追放されるほどのものではないような気がする。


その当時はりんごももっと美味しかったのだろうか。近年の果物は糖度が低く美味しくないと言われている。そういえば、高齢の人間は当時の果物の甘さを尊びながら、人工甘味料のたっぷり入った菓子や飲料水をたらふく摂取している。甘さに対する欲望と果実の甘さのバランスが保たれていないのかもしれない。


だとすると現代版の禁断の果実は、果実ではなく、禁断のコカコーラとかの方がわかりやすい気がする。コカコーラもパッケージは赤色だな。確かに快楽的な飲み物だ。

       この現実はフィクションです日記

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