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運命の赤い糸たどってみた(????/03/26)

気がつくと左手の小指に赤い糸が絡まっていた。これはもしや噂の運命の赤い糸なのではないかと興奮した。赤い糸は私の小指からどこかへ向かって伸びていた。私は赤い糸を辿って行くことにした。

この赤い糸を辿っていけば私の運命の人に会えるのだ。相手はどんな人なのだろう。年上か年下か、見た目はどんな感じだろう。あまりタイプではない見た目だったらどうしよう。運命の人がタイプではないパターンもあるかもしれない。もしそうだったら運命の人をチェンジすることも可能なのだろうか。歩き進めていくうちに私はだんだん不安になってきた。

しばらく歩いていくと、赤い糸が電柱にくくりつけられているのを発見した。そこで行き止まりだった。え、と思い、赤い糸の周辺を調べてみると、電柱にポストイットが貼られてあった。

「ごめんなさい。タイプじゃありませんでした」と書いてあった。

きっと相手側が私より先に赤い糸を辿り、私のことを発見したのだろう。そして私の見た目がタイプでなく、赤い糸を小指から外し電柱にくくりつけたのだ。

どうやら見知らぬ運命の人に振られてしまったらしい。私はなんだか悔しい気持ちになった。なんでこっちが振られなければならないのだ。理不尽で不愉快だ。くそったれめ!

私は赤い糸を小指から外し、電柱にくくりつけた。そしてポストイットの余白に「私もあなたのような人はタイプではありません。あと、字も汚いですね」と書いてやった。

今度はこっちから先に運命の人を発見できるように、常日頃から左手の小指に注意を払っておこう。

この現実はフィクションです日記

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