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■厚労省の施策「ケアプランのデータ連携システム」「科学的介護~LIFE~」の裏で……介護ソフトのベンダーの機能実装までの日々。

こんにちは。ノーコード事務員です。
以下、私の心象風景というフィクションです。
そして、説明も、あくまでも、私の解釈です。

よく、子どもが大きくなったとき「一人でデカくなった顔しやがって」という表現があります。
似たようなスタンスで私は、厚労省のある施策に対して、「厚労省だけで普及したわけじゃないな……」と、内心、厚労省に、とりついております。

これは、3年前、コロナパンデミックが始まったころの話です。
(フィクションとして読んでもらえると幸いです。)

注意書き

ご存じの方はわずかですが、近年、厚労省の介護行政の分野で、次のような施策がスタートしています。

まず、一つ目の「ケアプランの標準仕様」について。

■企業の枠を超えて、ソフトの種類を超えてデータ連携する「ケアプランデータ連携システム」


「ケアプランデータ連携システム」では、ざっくりいうと、企業の枠を超えて、ソフトのベンダーを超えて、一人の高齢者のケアのに必要な情報をデータ連携する仕組みができるという感じです。

そもそも、介護保険制度では、介護が必要な高齢者は、民間の介護サービスを組み合わせて使います。例えば、居宅介護支援(ケアプランをつくる)、ヘルパー、デイサービス、訪問入浴、訪問看護……とサービスの種類は多岐にわたります。それぞれ、民間事業者で、法人が異なり、システムやソフトも別のものをつかっています。

同業他社による「連携」が可能になったのは、介護ソフトのベンダーが、厚労省の「標準仕様の機能を実装してください」という考えに協力したからです。
でも、普通は、協力しません。なぜ、協力してくれるにいたったのでしょうか。

ケアプランデータ連携システム|国民健康保険中央会 (kokuho.or.jp)

次に「科学的介護~LIFE~」についてです。こちらもあくまでも、個人的な解釈です。

■介護記録をビックデータにする「科学的介護『LIFE』」の入力問題


LIFEは、「介護記録の情報をビックデータにして、根拠のある介護にしていきましょう」という仕組みです。数年前にスタートしたばかりです。
理念は別として、大変なのは、国のシステムに入力しなければならないところです。現場が。入力の負担が大きければ、誰も入力しないので、ビックデータにはならないわけです。
入力を避ける方法として提示されたのが、上記と同様に、介護ソフトからCSVダウンロードして、LIFEに読み込ませるという方法です。そのため、介護ソフトのベンダーは、「LIFE対応の機能(例:CSV出力)を実装してください」という考えに協力しましたでも、普通は、実装に協力はできません。なぜ、協力してくれるにいたったのでしょうか。

科学的介護システム

■介護ソフトのベンダーが「国の指定する機能の実装」に協力した「きっかけ」とは?

理由は「コロナ対応の『ある助成金』」の要件でした。

「標準仕様や科学的介護『LIFE』の機能を実装している介護ソフトを活用していることとあります。

こんなフローチャートで動かされていきました。


各ベンダーさんは、お客様(施設)が助成金を獲得できるためにも、(その後の介護報酬の改定を考えて)急いで実装に取り組んでいきます。

いまや、厚労省の施策である「ケアプランのデータ連携システム」「科学的介護~LIFE~」も進めることができるのは、介護ソフトのベンダーが実装に対応してくれたという工程があったからというのは確かかと思います。

私の立場で取り組むことになったのは、次の工程です。

・「コロナ対応の某助成金」のマニュアル作成。
当時、厚労省の通知文だけで、サイトのサンプルもシステムも0から編み出していきました。

・行政、ベンダー、現場の情報の集約が必要でした。そのために、コロナ前に名刺交換しておいた「介護ソフト」ベンダー各社と情報交換して、施設と話をして、行政と話をして、厚労省に意見を持って行ってもらう……という流れの「つなぎ目」になりました。

・厚労省の示す「要件」にある「実装」は、ベンダー30社程度の方たちに電話での問い合わせに回答しました。

タスク

……きっと、本来はやらなくてよかったけれど、コロナ渦は災害だから、こまる人がいて、助けるになるなら、仕事の縦割りをしている場合ではないな……とも考え、取り組みました。

きっと、機能の実装に普及に尽力した人がいたなんて、厚労省では誰も知りません。
でも、言いたいです。
いまや、「ケアプランのデータ連携システム」「科学的介護~LIFE~」も、施策として動いていけるけれど、その機能を介護ソフトのベンダーさんたちが実装に速やかに協力があってこその今です、と。

おしまい。

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