お城へ To Go (福山城)
新幹線の駅から至近の名城、福山城(71・広島)です。押印は平成27年11月20日、天守閣内で押しました。城がそもそも城内にあるという城はいくつかありますが、本格的な天守に、徒歩数分で到着するというのはここだけではないでしょうか。近い割に、スゴイ規模です。
2度ほど訪問していますが、二度目は改修工事中で天守には入れませんでした。それでも天守前の広場まですぐに行けるので、とても満足です。
西国大名への押さえを目的にした近世城郭で、江戸期の最後の大規模築城ともいわれます。
NHKの「最強の城」でも紹介されていましたが、この城は駅側から見ると「真っ白」なのですが、その裏側(北面)は本来は、大砲への備えのために鉄板が貼られていたといいます。
昭和まで天守が現存していたため、国宝となっていたのですが、これも惜しいことに福山大空襲によって焼失。昭和41年に鉄筋コンクリートにより外観復元されたものが現在の姿ですが、これがさらに北面の鉄板部もふくめ、さらに復元が進んでいるようです。(それにしても岡山城も含め昭和まで現存していた天守が空襲で焼失してしまっているのはとても残念です)
伏見櫓や月見櫓は新幹線ホームからも良く見えるところにあるのですが、これらは伏見城からの移築と伝わり、歴史的意義も極めて重要です。
本来は多くの櫓が林立し、現在でも内部を見て回るのはふんだんに石垣を見ることができます。
江戸期、多くの大名においては新城築城が制限された時期である、元和になってからの新城という、まさに完成期の城郭で、当初は家康の従兄弟である水野氏が初代藩主となります。以後、松平、阿部とつづいて明治に至ります。修復完了の際には、近世城郭の完成形として、再度、見直してみたい城郭です。
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新幹線から見える日本の名城
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日本の城 改訂版 18号 (福山城) [分冊百科]
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配信元:裏辺研究所
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