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多元的統合に関するイメージ

 休診中(2021.7.22~27)ですので、いろいろとこれまでの診療の「かたち」を考え直しておりました。個人的なメモですのでご興味ない方はスルーを。

 取材などを受けていると、どうしても何か特徴的な技法をひとつ、というようなことも言われますし、実際はそれに合わせてという面もないわけではないのですが、本来やはり「多元的」なのだなぁと感じています。
 つまり何か一つの技法の専門という姿勢はあえてとらない、ということなのです。

 方法論としては、漢方、鍼灸、サプリメント、ホメオパシーなどを用いることが多いので、いわゆる「介入(インターベンション)」からの視点としては、「漢方(ハーブ)」「鍼灸(刺絡・ハイドロリリース)」「サプリメント(分子栄養的視点)」「ホメオパシー(スピリチュアル)」に加えて、多元的統合理論としての「インテグラル理論」の5つの介入が目安。

 実臨床における視点の違いとしては、皮膚・ファッシア・筋骨格において経絡系が複雑に絡まる「外殻」の視点、解剖的視点としての、外胚葉・中胚葉・内胚葉由来から考える「発生学」視点、生体内での伝達システムにおける三系統、神経系・血管系・ファッシア系の「信号系」という視点。あえてまとめると3-3-3の視点。
 これらが有機的に統合され、オッカムの剃刀的に統合されていくのではなく、あくまでも多元的に少しまとまりを欠きながらも、実際の「人」には有効に働くような、ある種のいい加減さを持つような感じ。

 こうした感じが、今のところの「多元的統合」の実臨床でのイメージに最も近いように思います。いわゆる「こちら」側のイメージのメモでした。

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